見出し画像

日本政治経済学会誌に掲載された「長期経済統計から見た21世紀の世界経済」と言う報告によると、1850年頃、日本の平価購買力は33でしたが、21世紀の2015年頃には4,656(2010年の10億ドルと等価な価値を基本に換算した数値)です。

つまり、21世紀の日本は、「るろうに剣心」の舞台になった幕末・明治期の150倍ぐらいの豊かさになっていると言う事です。

るろうに剣心では馬車に乗っているのは、大久保利通や山県有朋など、明治政府トップクラスの人達だけでした。

今、さいたま市では初乗りワンコインでタクシーに乗れます。

ペリーが浦賀に来た翌年に南北戦争が勃発しています。また、資本論を書いたカール・マルクスは、ルイ・ボナパルトのブリュメール18日と言う著作も書いていますが、ルイ・ボナパルトはナポレオン三世になった人物で、実は最後の将軍徳川慶喜には、ナポレオン三世から贈られたナポレオン帽を被っている写真があります。

つまり、欧米の産業革命後、資本論が書かれた時期、南北戦争やナポレオン三世の時代と明治維新の時代はほぼ同時期だったわけです。

アチラものの映画を見ても、シャーロック・ホームズで馬車に乗っているのは上流階級の人達ですね。

国によっても違いますが、だいたい、19世紀の頃を1とすると、20世紀前半(日本の大正・戦前昭和期)に10、20世紀後半(日本の高度経済成長期以降)に100ぐらいの豊かさになったようです。

そして、上流階級の人だけが馬車に乗れた状態が、庶民でもタクシーに乗れる状態になったと言う事が豊かさ100倍時代と言う事なのです。

では、今後、世界はどうなっていくかと言うと1000倍の豊かさ状態になると思われます。

すでにカリフォルニアでは3Dプリンタで作られた住宅1000戸のうち500戸が売れたとの情報もあります。(従来だと1-2億円ぐらいした家が3000万円ぐらいで手に入るようになったと言う事らしいです)。

昨年3Dプリンタなら60万円で家が作れると言う話を聞きました。大豪邸でなければ、マイホームは数十万で出来る時代になっていくのかもしれません。

グーグルグループのアルファベットでは、「風船」から情報を送るインターネットの実験をしているとの事です。

光ファイバーの敷設が資金面等で難しい途上国でも風船を使えば安価に高速通信が実現出来るとの事です。

実は福岡県みやま市では電磁誘導型と言って、道路から車に情報を送るタイプの自動運転でバスを運行しています。

こうした方面に「風船」が応用されれば、「風船」が全車両をコントロールして信号も交通事故もない世界が実現できてしまうかもしれません。

その時、「車」は単なる「箱」になるでしょう。人々は箱の中で仕事をしたり、読書をしたり、動画をみたり、お酒を飲んだりしているうちに目的地に着くことができるようになるわけです。

すでに手元でお医者さんが手を動かすと遠隔地で手術が出来る技術は存在します。

この技術が応用されれば、室内で操作すれば、畑が耕される農業も出来てしまうかもしれません。

AI、VR、ドローン、3Dプリンタ、自動運転等の技術の進歩は、従来の常識をことごとく覆すようなサービスを生み出していくと思います。

では、そうした「豊かさ千倍時代」に「半農生活」はどうなっていくのか、

それについて、述べていきたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?