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前回、豊かさ千倍時代がやってくる で新しい技術の発達によって、これまでの常識を覆すようなサービスや事業が生まれてくると述べました。

では、そう言う時代、人にしか出来ない仕事、機械には出来ない仕事はなにか?、最近、そんな問題意識の記事が増えているように感じます。

僕が学生の頃、チェスのチャンピオンに勝つコンピュータが登場してきました。しかし、将棋や囲碁ではコンピュータはプロ棋士に及びませんでした。チェスは駒が取られたら再度利用できない、局面が進んでいくと駒の数が減るので「手の組み合わせ」も減っていく、将棋は持ち駒として再利用できるので、逆に複雑化していき、コンピュータでは計算できない、

囲碁は更に複雑で、コンピュータで取り扱うのは無理だ、

そんな説明を聞いた記憶があります。

しかし、今や、日本棋院は囲碁対局へのスマホ持ち込み制限を検討するようになりました。

「名人に勝てる人工知能」が実在するようになったのです。

このように、技術の進歩は、ある時点では無理だと思われている事を可能にしてしまいます。

「人間にしかできない仕事」を考える上で、この点は非常に重要です。

つまり、今の時点では、人の方が機械より優れた仕事があったとしても、その仕事について、いつか、機械が人以上になる日が来る可能性があるわけです。

既に電話や窓口で応対するAI技術やロボットは登場しています。

問い合わせを受けて、何でも答えられるAIとオンライン通信技術が組み合わさって、待たずに何でも答えてくれる応対サービスが登場するかもしれません。

そうなれば、保険会社やネット会社に電話で問い合わせる度に、延々待たされた挙げ句に、ご契約については1を、ご使用方法については2を・・・押して下さいとアナウンスが流れ、やっとつながったと思ったら、その件についてはこちらの窓口では対応致しかねます。どこそこへおかけ直し下さいと言われてしまうような状況は過去のものになってしまうでしょう。

実はこの状況は、人に機械のマネをさせているから生まれてくるのであって、機械が人以上になってしまえば、解消してしまうものなのです。

僕は、そもそも、「人にしか出来ない『仕事』とは何か」と言う考え方が間違っていると思っています。

「仕事」ではなくて「事」、

つまり、「人にしか出来ない『事』は何か」と考えるべきだと思うのです。

そして、人には機械にはない「心」があります。

実は、人には心があるが、機械にはないと言う事が、豊かさ千倍時代における半農半X生活を考える上でも重要なのです。

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