レアサイトゲームズの2020年をふりかえる1 ゲーム制作編

私について

こんにちは、斉藤トモユキ@レアサイトゲームズです。以前は、トムサイや斉右衛門(さいえもん)などのニックネームを使っていたのですが、初対面の相手からニックネームと本名の両方で自己紹介されたときに、どちらも覚えられない!ということがあったので、せめて自分はどちらかにしようと思い、ネット上でも現実でも本名を使っています。大抵は「斉藤さん」と呼ばれます。実際にお会いした際はそう呼んで下さい。

私の経歴についてお話をします。本職はゲームクリエイターです。大学卒業後、1994年に新卒で入社したハドソンという会社で初めてインターネットに触れてからおよそ25年の間、ネットを活用しながら札幌と東京の開発会社で家庭用ゲームソフトや各種WEBサイトなどを制作してきました。役割としてはチーム制作の場合はディレクション、実作業は企画&プログラム。アイデアの試作程度であれば全て自分で作業してしまうタイプです。

で、どんなゲームを作ったの?と言われることがたまにあります。それを言ったところで、マイナーなゲームだと「知りません」になるし、メジャータイトルだと、多くのスタッフが携わったプロジェクトの一人でしか無いタイトルを「あの〇〇を作った人」みたいな誤解を招く言われ方を実際にしたことがあるので、あまり言わないようにしています。会ったことが無い人にとっては、言っても言わなくても「で、君誰やねん?」になるんですけどね。今回、記載するかを迷ったのですが、会社員時代の終わりくらいに携わった作品の一部を Youtubeでプレイリストにしてみました。1990年代の「天外魔境Zero」や「北へ。」など、Youtubeができる以前の動画は公式な物が無いので載せていません。あと、ガラケー時代のも動画は無いです。

その後、2018年で会社勤めを辞め、現在は個人事業主として「レアサイト」という屋号で活動しています。会社員時代と違い、あまり時間が拘束されていないので、自分にできることは何でも仕事にしています。2020年は、主に以下の四本柱での活動でした。

・ゲーム制作(アナログ・デジタル)
・WEBサイト制作
・専門学校講師(ゲーム・WEB)
・謎解き制作・イベント企画

なんだか多くのことをしているように見えますが、1日24時間のうち8時間もあれば思っている以上の事に取り組めます。もちろん16時間くらい仕事する日もありますし、何もしない日もあります。講師をしている学校の授業以外に決まっている時間は無いので、授業の無い日は朝方まで作業をして昼近くまで寝てたり、仕事の打ち合わせの時間の前後に買い物に行ったりなど、会社員時代と比べて有意義に時間を使えているような気がします。

ゲーム制作(アナログ・デジタル)

これが現在の主なお仕事で、レアサイトゲームズというブランド名でゲームを制作しています。2020年は「ビストロ・フリップ」というお料理をプレゼンするパーティーゲームを、札幌のデザイン会社であるバナナムーンさんと共同制作しました。​​

2019年に制作した「この料理を作ったのは誰だ!?」「もやしイレブン」のクオリティを同人レベルから製品レベルに上げ、1000個単位で売れるゲームをリリースするのを2020年の目標とし、ビストロフリップは2020年の1~2月の短い期間にゲームデザイン、コンポーネントやパッケージのデザインを終え、3月末には市販できる製品が完成していました。幾つもの製品を手掛けてきた、代表の前田さん率いるバナナムーンの皆さんの力がとても大きいです。

そのバナナムーンさんと出展予定だったゲームマーケット2020春(東京)がコロナの影響で中止になり、いきなり出鼻をくじかれた形になってしまいました。その直後、札幌で行われる北海道ボドゲ博2.0に出展エントリーしたものの、抽選の結果レアサイトゲームズとバナナムーンの両方が落選。レアサイトゲームズとしてビストロ以外の新作のゲームをリリースする予定だったのですが、こちらは制作を一旦ペンディングにしました。結局、ボドゲ博はClaGlaこだま氏に助けて頂き、ClaGla&バナナムーン共同出展の形になったのですが、こちらのイベントも入場制限などで動員数が昨年の1/3程度だった為、売り上げはなかなか厳しい結果でした。

当初よりビストロは海外での発売を念頭に制作しており、カードには日本語と英語を併記し、マニュアルも日本語と英語で両面を印刷していました。BoardGameGeekやFacebookで海外のゲーマーに、どんな食材や料理を追加するのが良い?などのアンケートを取り、カードを追加したインターナショナル版としてクラウドファンディング(Kickstarter)に挑戦しました。

こちらについては、Kickstarterの日本公式アンバサダーのMandyさんのアドバイスにより、FacebookやDiscordを使って海外のコミュニティと仲良くなろうと、バナナムーンさんのスタッフと総出で取り組みました。最近は DeepL というとても優秀な翻訳サイトがあるので、比較的時間をかけずに英文を作成できるようになったものの、個人アカウントでもっと海外の方の投稿に返事をして、交流を深めることが重要と体感しました。北米の時間や曜日・イベントを考慮した施策などを試行錯誤をしながら試したのはとても良い経験になっているので、2021年以降も継続してチャレンジしたいですね。バナナムーンさんは、出し合ったアイデアを有言実行で具現化できる、とても信頼できるパートナーです(いつもありがとうございます)。

ゲームマーケット2020年秋(東京)は、バナナムーンさんがエリア出展を行ったので、お手伝いをしました。

多くのお客さんやボドゲYoutuberのマーマンさん&チャンネルメンバーさん達とお会いすることができ、作品を直接お届けすることができて本当に嬉しかったです。イベントを開催してくださったアークライトさんに感謝ですね。北海道のコロナ第3波がもう少し早かったら、参加を見送っていたかもしれないので、あの週での開催はラッキーだったと考えるようにしています。

ビストロ以外のゲーム制作としては、来年リリース予定のバナナムーンさんとの第2弾タイトルの試作&プレイ会を行ったり、レアサイトゲームズオリジナルの新作ゲームを講談社のゲームクリエイターズラボに応募するなどをしていました。ゲームクリエイターズラボは、応募数1250件から一次審査で50件まで絞る(最終的には5件が採用)とのことで、大手ゲームパブリッシャーの新卒の採用倍率みたいだなというのが正直な感想。結果は今週末に発表とのことで楽しみです。

また、受託案件ではSDGsのゲーム教材制作やデジタルのゲーム企画などのお仕事を頂きました。ゲーム企画の案件は月~金のフルタイムで会社さんに常駐することが多く、その場合はお断りすることにしていたのですが、最近はスタッフが在宅でOKのプロジェクトが増えているようなので、タイミングによりますが、お声がけ頂ければお請けできるかなと思います(DMください)。

以上が、2020年のレアサイトゲームズのゲーム制作の振り返りでした。年頭に設定した目標はクリアできていないのですが、ネット販売だけでは無く、実店舗のほうで入手できる機会が徐々に増えているので、より多くの人に作品を届けられるよう、2021年も引き続きチャレンジしていきます。

次回は、謎解き・イベントについて振り返りたいと思います。

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