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外出禁止令中のダナンから帰国(後編)

一昨日(2021年9月4日)、私は約2年ぶりに日本に一時帰国到着しました。
外出禁止令が出ているダナンから車で脱出して
ハノイのノイバイ空港に到着するまでを、前編で紹介しました。

今回はノイバイ空港到着から日本到着までをまとめます。

ノイバイ国際空港に到着したものの

さて、前回18時間かけてダナンからハノイまで車移動したと書きましたが、
到着したのは朝9時すぎくらい、しかし登場する飛行機は夜23時20分出発。
なんと出発まで14時間以上あります。
出発時間をドライバーより聞いたときから、この状況は予想したものの、
道中で何が起こるかわからなく責任取れないので
早めに出発する時間でしか引き受け出来ないということで
この時間となってしまいました。

さて、到着したノイバイ空港、びっくりするくらい人がいません。
飛行機の便が極端に制限されている状況なので
かなりのゴーストタウンと化していました。

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もちろん、空港内の売店・飲食店も全て閉まっていて
食料はもちろん、カップ麺に入れるお湯、
ミネラルウォーターすら手に入らない状況でした。

ノイバイ空港での過ごし方

事前にこの状況を聞いていた我が家では、車移動中の分も含め
大量のご飯を作り、水も10リットルくらい持ってきていたので
特に問題なかったですが、普通の人はどうしていたのか知りたい!

とにかく、持参した食べ物・飲み物を取りながら
ひたすらベンチで寝て過ごしました。
夕方までは空港内もほとんど客が居なく、
ベンチで寝ていても迷惑にならない感じでした。
夕方になるとさすがに人が増えてくるので、ちゃんと座ってましたが。

後に、空港出発エリア内で、
1店舗だけ営業していることが判明します。
2階の両替店の奥にあるお店が、
ビニールの幕が張ってあり、一見閉まってそうな見た目ながら
中に店員がいて、声かけると飲み物・食べ物も提供していました。
コーヒー、ビールなどを購入でき、なにか食べ物も作って買えそうでした。
たぶん、空港職員が食べるもの作ってるのではと。

ちなみに、ほとんどサービスは停止してましたが
・銀行ATM
・両替所
だけは普通に営業してました。

航空券の予約方法は?

書き忘れてましたが、航空券はJALのサイトから予約しました。
スカイスキャナーで確認したところ
成田へ直行便はJAL、ANAとベトナム航空のコードシェア便があり
両方とも23時台の出発となっていました。値段も片道6〜8万円くらい。

ついにチェックイン開始

飛行機出発の3時間前、20時20分になるとチェックインが開始されました。
チェックインの時には
 ①パスポート
 ②陰性証明書
を確認されるのと、スマホに
 ③MySOS
 ④GoogleMap
 ⑤COCOA(厚生労働省が作ったアプリ)
がインストールされていることを確認されましたが
あとは通常と同じチェックインでした。
③〜⑤については、入国のチェックの所で改めて説明します。

いざ搭乗エリアへ!!

と、書いてみたものの、パスポートチェック、手荷物チェックは
いつもと何も変わりませんでした。

ただし、チェック終了後の搭乗エリアは、
やはり免税店はじめあらゆるお店が閉まってました。
実は一番端っこの方のお土産物屋だけ1店オープンしてて
そこで飲み物とかは買えたのですが
本当に端っこのほうだったので、なかなか気が付きにくい場所でした。

というわけで、ここでもすることもなく、
また尋常じゃなく疲れていたため、ひたすら寝ていました。

そして搭乗

搭乗時間40分前になると、搭乗が開始されました。
空港自体が空いているせいか、
ボーディングは時間より早めに開始されました。
実際に搭乗すると、乗っている客は50人くらいでとても空いてました。
シートはプレミアムエコノミークラスにアップグレードされていました。
長旅で疲れている体には、本当にありがたかったです。

そして、飛行機は離陸するのですが、
正直この後ほとんど寝ていたため、記憶があまりありません。
起きたら着陸1時間半前で、朝食の時間でしたwww
約1日半ぶりの温かいご飯はとても美味しかったです。

なお、飛行機の中で以下の書類が配られます
 ⑥誓約書
 ⑦健康状態などの質問証

そして到着

成田空港に到着です。
出発が定刻通りだったため、定刻より早く到着しました。
事前の情報では、PCR検査などで2時間くらいかかるとのことで
色々手続き大変なのかと思っていましたが、手続きは意外と簡単でした。
また、PCR検査も朝一の便ということで、すぐに結果が出ました。
なお、午後に到着する便とかだと、
検査が詰まって、結果が出るまでに時間がかかるらしいです。

ここでの手続きを、なるべく順を追って説明していきます。

「陰性証明書」「誓約書」「健康状態などの質問証」の確認

事前に取得した
 ②陰性証明書
飛行機の中で配られた
 ⑥誓約書
 ⑦健康状態などの質問証
の内容を確認されます。
⑥は、「日本国の入国手続きに従います」的な誓約書です
⑦は、現在の健康状態、過去14日間流行地域に行ってないかなどの質問票
ともに飛行機で座席に置いてあります。
日本語で書けばよく、説明文も日本語なので、
特に回答に困ることは無いと思います。
これと、陰性証明証をチェックされます。

⑥の中には、隔離場所を記述する欄もあり、
隔離場所がどういう場所かの確認、そこまでの移動方法、
電話番号なども確認されました。
日本での電話番号も聞かれますが、持ってなければ持ってないで大丈夫。
実家や、友人、会社の番号など、連絡ができる番号を伝えればOKでした。

PCR検査

次にPCR検査が実施されます。
よだれを調査用の試験管的なものに入れるタイプの検査でした。
なお、検査前30分以内に飲食してはいけないので
着陸前からなにも飲食しないように注意が必要です。
私は事前にこの方式だと知っていたので、
飛行機到着時からよだれをためていて、
一瞬で必要量排出に成功しました。
なお、検査場にはよだれが溜まりやすいように
梅干しとレモンの写真が貼られていました。

健康申告、「MySOS」「GoogleMap」「COCOA」チェック

まずは、こちらのサイトで健康状態の申告を求められます。

申告するとQRコードが発行され、これをスマホに保存しておきます。
申告自体は3分程度で終わります。
まずは、この保存しておいたQRコードをチェックされます。
やってないと、その場で申告が必要になるので、
事前に、できれば出国前に回答済ませておきましょう。

次に、出国前に空港でもチェックされた
 ③MySOS
 ④GoogleMap
 ⑤COCOA(厚生労働省が作ったアプリ)
がインストールされているか確認されます。
なお、こららが利用できるスマホを持っていない場合は
スマホをレンタルしないといけないらしいです。
「④GoogleMap」については、インストールされていて
さらに、GPS機能がONになっていることを確認されます。

「COCOA」のチェックと使い方案内

⑤COCOA」は厚生省が作った接触管理アプリで
過去数日間に接近した人がコロナ陽性になった場合に
通知されるアプリだそうです。
このためブルートゥースがONになってる必要があります。
ちなみに、こちらのアプリ、ベトナムでインストールした時は
個人情報かなにかの承認ができず、登録完了しませんでした。
日本上陸後に問題なく承認できたので
日本で登録完了させる必要があります。

隔離生活に入ったら、1日1回チェックしてくださいと言われました。

「MySOS」の設定と使い方案内

③MySOS」、こちらのアプリは
自主隔離をちゃんとやってるか確認するアプリです。
QRコードを読み込み、自主隔離用の設定をします。
自主隔離場所についたら、場所登録をして
その後は
・1日1回、健康状態チェック申告をする
・不定期でアプリ通知が来て、隔離場所に居るかを動画で報告する
ということが必要になるので、その操作方法を説明されます。
くわしくはこちら

PCRの結果待ち

以上の手続きが完了すると、待合室に通されます。
ここまでの所要時間がだいたい30分でした。
ここでPCRの結果が判明するまで、待機場所で待ちます。
私の場合、待合室に通されてから約10分で結果が判明しました。

結果、陰性なら陰性証明書をもらいここでコロナ手続き完了です。
陽性だった場合についてはわかりませんが
病院に連れて行かれるものと思われます。

パスポートチェック、税関チェック

あとは、通常の入国の流れと同じく
パスポートチェックと税関チェックがあり、OKなら晴れて入国です。
私の場合、到着から1時間10分ほどで入国となりました。

意外と普通通りの成田空港

今回、第一ターミナルに到着したのですが
成田空港はノイバイ空港と違って、ほとんどお店も通常営業でした。
※もしかして他のターミナルは違うのかもですが。
コンビニもスタバも普通にやっていたのでびっくりしました。
隔離場所についたら、あまり外出できないので
コンビニで当面の食料を買い込み、ATMで日本円を下ろし
日本での生活の準備を進めました。

ハイヤーで隔離場所までの移動

隔離場所はAirBnBで探しました。
外国在住で国内に住民票が無い我々は
ワクチン接種券がないので、通常の国内ワクチン接種はできないのですが
海外在留者むけのワクチン接種事業があり
これで予約して、ワクチンを摂取することにしました。
摂取場所は成田か羽田、
公共交通機関を使わければ14日間の隔離期間中でも摂取可能だそうです。

というわけで、約1ヶ月の滞在、羽田空港に近い蒲田で予約しましたが、
12万円くらいで1DKのリモートワークもしやすい、
いい感じの物件を選ぶことができました。

ハイヤーはネットで調べたこちらの会社で予約しました。

羽田周辺に宿泊する友人と相乗りで移動したのですが
2箇所に行くプランにもうまく対応してくれて
お値段は、2万6千円で
運転手さんもとても丁寧でよいサービスでした。

隔離生活はどんな感じ?

さて、隔離生活に入るのですが、
まだ隔離生活2日目の素人ではあるものの
簡単にまとめます。詳しルールはこちらのサイトに。

隔離生活では、基本的に登録した隔離先に滞在する必要があります。
隔離先に到着したら、入国時に登録したMySOSを使って隔離場所を登録。
その後、1日1回健康申告と、
いつ来るかわからない、アプリでの滞在地チェックに対応していきます。
滞在地チェックは、急にアプリで呼び出しがあり、
5分以内にアプリ通話で自分と背景が写った動画を送信します。
この時外出してたりすると、怒られるのだと思います。

公共交通機関(電車・飛行機・バス・タクシー)などの利用は禁止ですが
自家用車やハイヤー、自転車、徒歩での移動はOKとのことです。

外食は禁止ですが、スーパー・コンビニ・薬局などの利用は
なるべく回数を抑えて利用すればOKだそうです。
健康増進のために、お散歩は推奨されます。

AmazonなどのECサービスや
デリバリーサービス(UberEatsや出前館)の利用は推奨されます。

ダナンでは外出禁止令で、
自宅から外に出れず、水や食料品の買い出しもできず
ECサイトやネットスーパーも配達も、注文できない届かないだったので、
天国のような状態です。

上でも書きましたが、海外在住者向けのワクチン接種に関しては
14日間の隔離中もワクチン接種行けるそうです。

最後に再入国手続き

最後に、ベトナムへの再入国手続きについて。
これは現在進めているので、まだ明確なことは言えませんが
JTBのハノイ支店に依頼して進めています。

TRC(レジデンスカード)持っている前提で、
再入国許可証発行してもらうには以下が必要だそうです。
 ① ERC 会社設立書類
 ② WP 労働許可証
 ③ TRC レジデンスカード
 ④ Passport 
 ⑤ Information for entry procedure
 ⑥ Authorized person 委任状

再入国の手続きは、ベトナムから出国したタイミングから可能になり
最低2ヶ月はかかるとのことです。
ただし、現在ベトナムはすべての入国をSTOPしてるみたいで
それ以上の期間が必要になりそうです。

気になるお値段ですが、隔離先ホテルのグレードにもよりますが
1人40万円くらいになりそうです。
なお、ワクチン接種証明書があると現在の隔離期間は1Wとなります。
ワクチン接種証明書がないと隔離期間も伸びるので
もう少し高くなるみたいです。
ここらへんは、もう少しはっきりわかったら改めてNoteにまとめます。

どちらにしても、けっこうお金かかりそうです。

まとめ

というわけで、長くなってしまいましたが
外出禁止令がでるダナンからの脱出報告でした。
正直平常時の帰国に比べて
・6倍くらいの時間
・3倍くらいの費用
・100倍くらいの疲労
・1000倍くらいの不安
がありましたが、この文章が誰かの1000倍くらいの不安を
10倍くらいにして抑えてくれると嬉しいです。

なにか帰国で聞きたいことあれば連絡貰えれば
なるべくNoteに追記していきたいと思いますので連絡ください!

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