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ライブハウスを温泉にしたい!  彩 レコ発企画「音泉 vol.1」を終えて

彩(さい)のギターボーカルのイノウエタカユキです。

2/19 下北沢LIVE HOLIC
彩 1st single「ルーペ/日々はまだ続く」レコ発企画「音泉 vol.1」
ご来場いただきありがとうございました!!

いろいろと、構想段階から思い入れのある企画だったので、noteに残しておく。
この残した記録が、別の素晴らしい一日を作る、素になればいいな。

レコ発した音源はこちら。聴いていない方は聴いてくれると嬉しい。
レコ発するに恥じない、とてもいい音源が出来ました。

最初は、メンバーのKosuKeくんにバンドが2周年になるしそろそろ企画やらなきゃねえ・・・みたいなことを言われて、やるか~~みたいな、ゆるい始まりだった。
レコ発企画にするのはいいとして、普通にレコ発をするだけじゃ、物足りない。レコ発企画って、主催のバンドが主人公で、対バンはそれをお祝いする、というイメージが強くて。せっかく対バンを集めるのだから、お祝いしてもらうだけじゃなく、その対バンの人たちと一緒に一日を作り上げる一日にしたかった。

企画の構想は10月くらいにした。
企画名は「音泉 vol.1」
ライブハウスを温泉のようにあったかい場所にしたいという願いを込めて。
vol.1 と名付けたのは、今後もこの企画をやりたいという願いを込めて。
(ちなみに余談だが、自分は温泉、スーパー銭湯の類がとても好きです。もはやスーパー銭湯で曲を作っている。リアル音泉男。今回出した「ルーペ」は合計15時間は籠った。自分の温泉作曲法に関しても、いつか記事を書きたい。)

この企画最終ゴールとしては以下のように定めた。

・「夢と現実の狭間から、あなたの日常を彩る音楽を」という彩のコンセプトに沿った1日にしたい
・優しいライブハウスで素敵なひと時を過ごしてほしい 日々の疲れを癒してほしい
・ライブハウスのこの一日を体験してもらうことで、現実のすぐ近くにある頭の中の世界の色を変えたい
・各バンドを好きな人たちが、他のバンドを好きになってもらうこと

自分たちが、彩としてやっている音楽コンセプトを拡張させつつ、ほかのバンドを巻き込み、一つの方向に向けるため、このようになった。

この最終ゴールを踏まえて、集めたいバンドは以下のようなバンドにした。
・情景を浮かばせることで、頭の中の世界を変えようとしている音楽
・心の距離に近い日常に染み渡るような優しさをもつような音楽

「各バンドを好きな人たちが、他のバンドを好きになってもらうこと」を目標としていたため、再入場は不可にしていた。
そのため、出演バンドが多いとみるお客さんが疲れてしまう。疲れてしまったら「日々の疲れを癒す」というところから逸れてしまう。
なので、4マンライブでロングセットライブにした。予算的には正直ぎりぎりだったが・・・。

結果的に、企画に沿った素晴らしい出演者に恵まれた。
正直、ここが断られていたら、企画を畳んでいたかもしれない・・・。
popolomonica アシタカラー Pororoca 本当に出演を快諾してくれてありがとう。
企画に誘うメッセージ送るだけで、かなり心が削れた。いくら企画コンセプトとかを固めても、そのバンドの人生を背負うことになる。それがとても恐ろしかった。本当に自分たちに力を貸してくれてありがとう。
対バンのバンドの人生を責任を背負ったからこそ、今回の素晴らしい音源を作ることができたと思う。下手なものは作れなかった、絶対に。
3組とも、とても暖かい雰囲気でライブしていて、みんなでいい一日を作ることができて、本当によかった。
各バンドのMVを貼るので、聴いてくださいな↓

当日は新グッズや、特典やオリジナルドリンクを用意した。

「音泉」という企画を、ゆくゆくは名企画にしたいので、企画グッズとして、ロゴ入り缶バッチを作ってみた。この缶バッチを見ながら、「あ~こんな企画あったな~」とか思い出してもらえたらうれしいな。

あとは、お客さんの疲れの癒しになるかなと思って、ホットココアを出した。メニューに書いてなかったため、隠しメニュー的な感じになってしまい、すみません・・・ここは反省ですね。
(実は自分、いろいろやってたら結局飲めなかった、なんて口が裂けても言えない・・・・・・・・・・・・・)

正直もっともっとできることはたくさんあったなと思う。
でも時間が思ったよりなかった。
レコ発でもあったので、音源系の仕事が大量にあった。プリプロ、レコーディング、ミックス、サブスクに配信、音源付きフォトカード制作、特典弾き語り音源制作・・・etc。
あとはもちろんライブをやるので、歌とギターの練習も・・・。
まあよくよく考えてみれば、レコ発+コンセプチュアルな企画をするのだから、忙しくなるのは当たり前だわな・・・。
ほぼすべて自分で業務を抱えてたのもあり、心が折れることが多々あった。人生で感じたことのないくらいの責任だった。気分の浮き沈みが激しくなり、沈み切ったときは人間が信じられなくなり、電車で泣いたりしていた。極限だった・・・。でもなんとか、企画を完遂させることができてホッとしています。

「音泉 vol.1」は、いろいろ課題がありつつも、意味のある企画にできたんじゃないかなと思ってます。
企画ライブの大変さを経験できてよかった。挑戦するのが本当に大事。
vol.2 vol.3とどんどんいい湯加減にしていけたらなと思う。
「音泉 vol.2」は、またいつかやろうともくろんでおります。
そのときは、ぜひお越しください!暖かくしてお待ちしております♨

最後に今回リリースした曲、「ルーペ」から歌詞を引用して終わります。
この曲はこの日のために責任をめちゃくちゃ追ってくれました。本当にありがたい。

どこか遠い場所で 失くしてしまったよ
大事にしてたルーペ
それでもここまで 歩いてきたから
少し強くなれた心で
泣いたり笑ったり 僕らこのまま
昨日より 風を集めて
見慣れた街を歩いていく

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