働くのは何のために
昔は文字通り生きるために働いた。仕事とは食べるためにあり、生きるための仕事であった。水を汲み、畑を耕し、作物を作り、寝床を作り、本当に生きるための仕事であった。では、現代はどうか。間接的には生きるためではあるが、仕事とはお金のため、生きがいのため。生死に直結するような仕事はなくなったのかもしれない。それが悪いことではない。分業が進み、機械化が進み、大量生産を可能とし、それにより余剰を生み出し、文字通り、生きるために働く、する仕事はほとんどない。食べ物は他の人が、着るものは他の人が、家は他の人が、では自分は何を。働くとは人の役に立つことか、それとも、自分が生活するためのお金を稼ぐことなのか、社会と繋がっておくためのものなのか。仮に働く目的がお金であれば、定期的に必要十分なお金が送られることが今後生涯約束されたのなら、働く目的は消失する。また、生涯、贅沢をしてでも生きていけるお金があった場合も同様である。しかし、某有名社長などは生涯暮らしていけるお金はあるにも関わらず、働いている。なぜだろうか…。考えていきたい。
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