必殺!恐竜神父を今すぐ観て、広大なる映画の世界へ漕ぎ出そう

はじめまして、湯野です。今、緊急で記事を書いています。
みなさん、映画は好きですか?
好き?
すばらしい、では今すぐ「必殺!恐竜神父」を観ましょう。
そうでもない?
すばらしい、では今すぐ「必殺!恐竜神父」を観ましょう。








まだ「必殺!恐竜神父」を観ずにこの記事を読み続けているそこの貴方。
きっとあなたはこう考えているのでしょう。
「そんなよくわからない映画を観るよりYoutubeでshort動画を見る方が手軽だし面白いよ」
確かに、映画というものは短くても90分ほど。このせわしない現代社会においては優雅な部類の娯楽になってしまうかもしれません。
ですが、こと「必殺!恐竜神父」においては、なんの心配もいりません。
それは何故か? 理由は二つあります。

必殺!親切設計


まず、この映画は約70分です。
他の映画より20分アドバンテージがあります。
しかしそれは内容が薄いことを意味しません。凝縮された70分なのです。
素晴らしいエンターテイメントを、巧の業で70分に収めているのです。
70分でも十分長い?
問題ありません。
ネタバレになってしまうのですが開始一分で車が爆発炎上して主人公の両親が死にます。
そのシーンを見た瞬間、貴方がこの映画を楽しめるか楽しめないか、一瞬で判断できます。
Youtubeのshort動画を見るくらいの時間を、私に下さい。
その一分が楽しめたなら、「必殺!恐竜神父」は続く69分間も貴方を楽しませることを約束します。




「そうは言っても映画の本質はストーリーだから、一分だけじゃ面白いかなんてわからないよ」
なるほど、わかりました。

必殺!あらすじ

あくまで、ネタバレにならない程度にこの映画のストーリーラインをお伝えしましょう。
一応前置きしておきますが、個人的には何も知らずに視聴することをおススメします。


🦖ネタバレ配慮ザウルス🦕



牧師である主人公のダグ。
とある事件で両親を亡くした彼は、なんやかんやあって恐竜に変身して悪人を殺してしまった。
助けた娼婦のキャロルには感謝されるが、敬虔なクリスチャンである彼は自分が悪人であろうとも人を殺してしまったことに悩む。
しかし、両親を殺した犯人の動機が余りにも身勝手だったことを知ったダグは、その場で犯人の男を恐竜変身殺。
キャロルと共に、恐竜の力で悪党を倒す活動を始める。
そんな彼らに、世界の裏で暗躍するチャイニーズニンジャ軍団の魔の手が迫り……。




必殺!実際の所


はい。
勘の良い読者諸君は気づいている頃だと思いますが……その通りです。
「必殺!恐竜神父」はいわゆるB級映画とかクソ映画とか、低予算映画とか呼ばれている類の映画です。
ですが勘違いしないで頂きたいのは、「面白くない映画」ではないのです。

確かに主人公が変身する恐竜は「恐竜 着ぐるみ」で検索したら出てくるような安っぽいものです。
チャイニーズニンジャ集団はニンジャコスプレ外国人にしか見えません。
感動するような美麗なCGも、ド派手なアクションシーンもありません。
誰もが知っているようなイケメン俳優も出てきません。
字幕版だけで吹き替え版も(たぶん)ありません。
血だけはやたら出ます。

でも、この映画にしかない面白さが確実にあるんです。

ダグの心境の変化は丁寧に描かれているし、キリスト教と宗教というモチーフも巧みにシナリオに織り込まれています。
小気味よく挟まれるコメディ要素もくすっと出来ますし、最後の戦いでダグが無双するシーンは、チープな着ぐるみ恐竜ながらも爽快な大立ち回りが繰り広げられます。
ところどころに存在するシュールなシーンは、ハマる人はとことんハマるでしょう。
少ない予算でも、観客を楽しませようという心意気が各所から感じられるのです。


必殺!終わりに


みなさん、映画は好きですか?
では、どういった基準で映画を選びますか?
「何かの賞を取った」「好きな俳優が出ている」「テレビで宣伝されている」「有名な監督が撮った」「複数の知人が見ていた」
あなたが今までどのように映画を選んでいたかは分かりません。
ですが、その基準で「必殺!恐竜神父」に出会えますか?
映画は「ハリウッドで作られた」「A級の」「制作費用が何億ドルかかった」そんなものだけではないんです。
映画は、もっとたくさん、もっと個性的なものがあるんです。
確かに、いわゆるB級映画と呼ばれるようなものは、見た結果ムカついたり、虚無を味わったり、後悔したりするものもあります。
その中で「必殺!恐竜神父」は、これからB級映画を観始める人にとって、一種のパッチテストのように働く映画です。
あなたがB級映画を笑ってみられる人間なのか、「必殺!恐竜神父」で試してみませんか?

もしあなたが似たような映画に飽き飽きしているなら、他では味わえない強烈な体験がしたいなら、チープで大味なジャンクフードのような映画を笑いながら見たいなら。

必殺!恐竜神父を今すぐ観て、広大なるB級映画の世界へ漕ぎ出そう
















🌊🚢🦖漕ぎ出しザウルス🦕🚢🌊


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