とあるビジュアルノベルゲーのシナリオ
他人と一緒にビジュアルノベルゲーを作った。
日本語話者ではなく、日本語下手なので日本語版のシナリオ書きはちょっとつらい…
とにかく少しだけここにおいて
タイトル:異世界の雪と奇跡
1-1
夢を見ているだけかもしれない。長くて、甘い夢。
空から絶え間なく降る粉雪は、世界のあらゆるノイズとと鮮やかな色たちを吸い込んで、わたしのまぶた、鼻先、頬に落ちた。
まるでわたしを埋めるかのように、それは少しずつ落ちていった。
少しひんやりとした肌触りが、高い体温を溶かし、気持ちを落ち着かせてくれる。
イルミネーションも、通りの人の声や街中流れる音楽を忘れて、目を閉じた。雪の降る小さな音を聞きながら祈った。
景雪(かげゆき) (月の神様、どうかわたしの願いを聞いてください。)
景雪 (自分を変える勇気を与えてくださいませんか。胸を張ってみんなにこう言いたいの。自分がそういう人間だ。自分が愛するもの、求めるものは、そのようなものだ。)
景雪 (…雪のように、誰も知らずの間に融けて消えてほしくない)
多分わたしは非常にわがままな願いをした。自分を変える勇気がなく、今かろうじて掴んでいるものを失うのが怖い。なのに神様に力を貸してほしいと願い、他力本願している。
景雪 「ふう…」
改めて目を開けると、目の前の雪に覆われた月の神様の像は変わらず。
景雪 「やっぱり何も起こらなかったのね」
一体何を期待していたか、わたしは。
わたしは苦笑し、自嘲気味に立ち上がって、この小さな屋外祭壇を離れようとしました。
その時、闇夜から一筋の光が差し込むかのように、空の向こうから流れ星のような何かが突然現れた。
一瞬、流れ星は月の神様が私に下してくれた奇跡に違いないと思わずにはいられなかった。
そして、その奇跡は視界の隅に突き刺さり、燃えるようなまぶしい光を放ちながらこちらへと飛んでいった。
燃える、転がる、輝く。
景雪 「ああ……!?」
その「空から突然降ってきた奇跡」の炎が、わたしに向かって飛んできた。
私は慌てて数歩後退し、それを避けようとした。しかし、気がつくとすでに目の前に届いていった。
パチパチと燃える音が聞こえてきそうで、まばゆい強烈な光が額の髪に火をつけそう。
そして、「ドーン」と地面に激突。
マンガみたいな出来事だ。
マンガでは、このような不思議で、恐ろしいことがよく起こります。 読者はそこを見ると、いつもわくわくして楽しみにしています。
でも自分が当事者になったら…恐怖で足が震え、危険そうな炎を本能的に見つめて、消えていくのを待つしかできなかった。
それに背を向けて逃げるわけにはいかない。
煙は徐々に消え、ぼんやりとした姿が見えた。
景雪 (空から落ちてきた炎の中に生きている人がいる?これは現実的ではない…)
頭が混乱しているのか、落ち着いているのかはわからないが、まだ考えることができる。
しかし、すぐに息が切れて、めまいがする。ついには自分を支えることができず、地面に座った.
??? 「ケホケホ……」
徐々に消えていく煙の中で、男性の咳き込む音がした。
景雪 「うぅ…」
悲鳴すらなれなかった。
煙は完全に消え、視界を遮るものは何もなくなった。地面に深い穴ができ、そこから一人の青年が立ち上がった。
??? 「何があった…」
それはわたしも聞きたい。首が回らず、目の前の景色を見つめることしかできなかった。
青年が不機嫌そうな顔をして、片手で後頭部をさすり、穴から這い出した。
??? 「あれ、人がいる」
言うまでもなく、彼はすぐに私を見つけた。
??? 「なあ、ここで何が起こったのか知ってるか?」
彼はやって来て、その言葉は大したことではないように聞こえました。
キン。
恐怖を抑えて答えようと思ったが、不吉な金属音が聞こえた。
青年の腰に大きい剣があるのを見た。 シャリシャリ音を立てて地面を叩く。
鋭い刃は、テレビで見たものよりもはるかに恐ろしい冷たい光を放った。 喉を切るのに使ったら、もう十分すぎると思う。
わたしはこの剣を持った青年がどんな人物かはわからない。
ひょっとしたら、あの無邪気な顔をして、一歩、また一歩と近づいてきて、剣を抜いて喉元に向けて――
景雪 「う、あ…」
青年の影が私に近づいた。その剣が太陽の光を反射した。
逃げたい。 なのに体は言うことを聞かず、力を注入できずに激しく震えた。
景雪 「来ないで……」
放っておいてくれと懇願したくても、うまく話せず、声が震え続けた。
??? 「え?変な格好してるね。もしかしてここって別の国?」
しかし、彼は私の恐怖にまったく気づいていないようで、口調は今日の天気について話しているかのように普通でした。
??? 「それと…なんで着替えた? 誰かに幻覚魔法をかけられたのか?」
??? 「で、さっきはまだ国の村にいたのに、誰が俺を瞬間移動させたのか!」
彼は独り言を言い始めた。
男の言葉は信じられないほどだが、その表情はとても自然で、まるで普通のことを言っているようだった。
そのせいか、私も少し落ち着いてきた。
??? 「あの、ここはいったいどこ?」
青年は振り返り、私をまっすぐに見た。 それは、人生に迷いのない人の目つき。
勇敢で自信満々。自分がどこにいるかわからなくても、慌てることはない。乗り越えられると信じているからです。
景雪 (羨ましい)
景雪 (わたしも彼のように率直でありたい。ためらいも劣等感もなく、やりたいことをやる。)
私の頭はおかしくなったに違いない。 そうでなければ、こんな願いも、こんな光景も、こんな思いもしなかったはず。
――白い雪の中で、私は奇跡に出会った。
To be continue…
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