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27時間テレビ2024-2023視聴率対比で見る令和バラエティ考察

昨年復活したフジの27時間テレビが、今年も放送された。

霜降り明星、チョコレートプラネット、ハナコといった若い世代からの支持が強い3組をMCに、総合演出には入社11年目の若手を大抜擢し、企画内容も学生向けにシフトした構成だった。

昨年の27時間テレビは千鳥、かまいたち、ダイアンがMCで、平均世帯視聴率は、6.5%

なので、この数字を大きく上回ることがあれば、テレビは若者のものであり、おっさん向けに作る必要はないことが証明される、という話を先日のLIVEでみんなとした。

このライブでも話したけど、若者向けにシフトする狙いは悪くないと思った。

実際テレビをリアルタイムで視聴しているのは、おっさんより若者だから。

今はネットがあると言われるけど、小中高生みんながみんなスマホを持っているわけではない。

さて今年の27時間テレビ。

想像してたより面白かった。

特に、コロナ禍で制限が多かった学生たちを主体とした企画が、とても良かった。

ええやんフジテレビと。さすが港社長と。そして埼玉、武南高校よくやった。

しかし全体の平均世帯視聴率は6.1%と、昨年より0.4ポイント下回る結果となった。

「9.7%で大躍進」とネットニュースになっているけど、

スポニチ

これはラスト3時間半の数字で、昨年との数字をまとめるとこうなる。

2024 全体

平均世帯 6.1%
平均個人 4.0%
コア 4.6%

2023 全体

平均世帯 6.5%
平均個人 4.0%
コア 4.6%

個人とコアは昨年と同様で、世帯でダウンした。

しかし、ラストは今年が上回った。

2024 ラスト3時間半

平均世帯 9.7%
個人 6.9%
コア 7.8%
瞬間最高世帯 12.2%

2023 ラスト3時間半

平均世帯 9.5%
個人 6.5%
コア 7.8%
瞬間最高世帯 11.9%

「昨年よりも上回った!」とネットで抜粋されているのはここで、ラスト3時間半のところ。

実際、ラストのダンスはめちゃくちゃ面白かったけど、昨年は「平均世帯6.5%で惨敗」「過去2番目の低さ」みたいな書かれ方をしていた。

でもその書き方で言うなら、実は今回が新たに過去2番目の低さを更新してしまったことになる。(平均世帯 6.5%⇒6.1%)

なので、また叩かれるんだろうなあと思ったら、いいところを抽出したポジティブな書き方の記事が多かった。

僕はアンチフジではないし、むしろ好きな方だから、いいところを抽出されて嫌な気はしないけど、ではなぜ昨年は、「失敗」みたいな書かれ方をしたのか。

昨年の制作陣か出演者が、ネット記者に嫌われてたのか。またはそのときのムード的に、フジ叩きにした方がPV稼げると思ったのか。

それもあるかもしれないけど、これにはいくつかポイントがあって、ラスト3時間半が昨年より少し伸びたことと、それが今年のフジの最高値であったことと、世帯・個人・コアと指標が増えたことで、昨年との対比がよくわからんということ。

この記事においては、平均世帯も出していないので、

ENCOUNT

それぞれの指標がバラバラになってしまい、本件をショートにまとめた動画には、ガセ情報流すなと言われたりもする。

鷺谷政明の一人演芸協会ショート

(7.8%はコアの数字で、ラスト3時間半も全体も昨年と同じね)

結局、令和6年の現在でも、ネット記者がどっちに導きたいかで、みんな簡単に動かされてしまう。そこまで深く見る人いないから。

数字が示す結論だけを見ると、「全体的には昨年の方が面白かったけど、ラストは今年の方が面白かったよね」ということ。僕自身の感想と同じ。

とにかく今年は企画が良かった。特にかくれんぼと、ダンス。

ぜひ来年も楽しい27時間テレビをやってほしい。

中堅(2023)、若者(2024)と来たから、選択肢としては4つか。

①今年のパターン継続
②昨年のパターン継続
③おっさん全振り
④それぞれのミックス

結果だけ見ると、数字が良かった②。でも最後のダンスのインパクトは、かなり強かった。あれは、演者が入っているところがいいので、②と①のミックスもありうる。

でも今回みたいな、分かりやすい振りかたの方がいい気がする。いいところどりみたいなことしようとすると、失敗しやすい。なので、来年も①という可能性は高い。

個人的には東野幸治さんや、永野さんあたりで時代錯誤のハケ水車やって大炎上するおっさん全振りの③も見たい。

どれかなあ。いずれにせよ楽しみだ。

※この記事が登場するYouTubeLIVEはこちら


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