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トゥヘルvsナーゲルスマンの師弟対決

チャンピオンズリーグ準決勝ライプツィヒ対パリサンジェルマン戦は、トーマス トゥヘル対ユリアン ナーゲルスマンの師弟対決となった。

トゥヘルとナーゲルスマンは、かつては監督と選手という関係だった。

2007年夏、トゥヘルはアウクスブルクのセカンドチームの監督に就任。

そして同じ2007年夏、1860ミュンヘン下部組織からアウクスブルクのセカンドチームに移籍してきたのが、センターバックとしてプレーしていたナーゲルスマンだった。

だがナーゲルスマンは膝の負傷により、ほとんど試合に出場することができず、そのまま2008年1月に選手キャリアを終えることとなった。
 
ナーゲルスマンに選手引退を進言し、指導者の道を歩むように薦めたのがトゥヘルだった。

トゥヘルは、引退したナーゲルスマンを自身のアシスタントコーチに任命して、スカウティングや対戦相手の分析をさせた。
 
元チームメイトのゼバスティアン シュルツェ氏は、「ナーゲルスマンは素晴らしい目(戦術眼)を持っていた。彼はトゥヘルとすぐに仲良くなった。なぜなら、彼らはフットボールの考え方が同じだったからね」と語っている。

トゥヘルは10年前からナーゲルスマンの監督としての資質を見抜いており、試合を分析する才能はその当時から非凡なものがあったと語っている。

トゥヘルのコメント
「当時、私は彼のコーチであり、彼は私の選手だった。相手を細部まで分析しており、(プレーしながら)解決策を模索していることが見て取れた。彼の仕事ぶりからは、いかに彼が愛情を持ってプレーを見ているのかということを感じたよ。彼は常に、なぜ我々がこれを行い、あれを行わないのかということを知りたがっていた。ただ、私は1シーズンしかいなかったし、彼は彼で重傷を負っていた」
「負傷を抱えてからは相手チームの分析も担っており、彼はそれを非常に見事にやっていた」
「まさか、チャンピオンズリーグ準決勝の舞台で、再び運命が交錯することになるとは予想できるものではない。たが、私は今、現在のことに集中しているよ」
 
ナーゲルスマンはトゥヘルについて、以下のようにコメントしている。

ナーゲルスマンのコメント「私たちは特に親密な関係にあったというわけではない。昨夏にクリストフェル エンクンクと契約した時のように、常に意見交換はしているがね」
「私は彼の選手だった。それだけのことだよ」
「トーマス(トゥヘル)からは、私の仕事ぶりは悪くは思われていなかったようだね。ただ、実際より大袈裟にされているところがある」
 
ちなみにブンデスリーガでは、ナーゲルスマンはトゥヘルに一度も勝ったことがない(ナーゲルスマンの1分2敗という成績)。

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