フランクフルトと土壇場の奇跡
日曜日に行われた第32節マインツとのライン・マイン・ダービーに引き分けた(△1-1:H)フランクフルトは、CL出場圏外の5位に転落した。
フランクフルトのラスト2試合は、降格が決まっているシャルケと弱体化しているフライブルクが相手だ。
一方、ドルトムント(マインツ、レヴァークーゼン)とヴォルフスブルク(ライプツィヒ、マインツ)は難しい相手を残している。
今季のフランクフルトはまだ5敗しか喫していないが、近年シーズン5敗のチームは必ずトップ4に入っている。
また、フランクフルトは今季ホームゲームではまだ負けていない。
過去10年間、シーズンを通してホームゲームで無敗だったチームはすべてトップ4に入っている。
さらに過去2シーズンでは、いずれもラスト2試合でトップ4に変動があった。
18/19季はレヴァークーゼンが5位→4位に、19/20季はメンヘングラートバッハが5位→4位にジャンプアップした。
フランクフルトにとって、これらのデータは励みになるだろう。
そして、過去の歴史を見れば、フランクフルトはまだ来季のCL出場を諦める必要はまったくない。
なぜなら、フランクフルトは土壇場の奇跡で有名なチームだからだ。
17/18シーズン
バイエルンへの移籍が明らかになった後、ほとんどのファンがニコ・コヴァチ監督の解任を求めた。
だが、最終的には決勝でバイエルンを下し(○3-1)、DFBポカール優勝を果たした。
12/13シーズン
33節を終えて、6位フランクフルト(勝ち点50)、7位ハンブルガーSV(勝ち点48)。
フランクフルトは最終節のヴォルフスブルク戦で引き分けに終わったものの(△2-2:H)、ハンブルガーSVがレヴァークーゼンに敗れたため(●0-1、アルミン・フェー監督率いるフランクフルトがヨーロッパリーグ出場権を獲得した。
02/03シーズン(2部)
33節を終えて、3位フランクフルトと4位マインツは勝ち点59で並んでいた。
そして最終節、フランクフルトはロイトリンゲンを相手に試合終了10分前の時点では3-3の同点だった。
一方のマインツはブラウンシュヴァイクに4-1とリードを奪っていた。
だが、フランクフルトは83分に勝ち越すと、アディショナルタイムに2ゴールを追加し、6-3で勝利。
得失点差でマインツを上回り、フランクフルトが1部昇格を決めた。
99/00シーズン
マガト新監督率いるチームは前半戦を終えて最下位。残留圏内tとは8ポイント差で後半戦を迎える。
後にDFBのスポーツ裁判所は、ライセンスの問題により、フランクフルトの勝ち点をさらに2ポイント剥奪した。
それでも、フランクフルトは残留圏内まで浮上し、最終節ウルム戦では90分の決勝ゴールで2-1の勝利を収め、残留を果たした。
98/99シーズン
33節終了時点でフランクフルトは降格圏内の16位に沈んでいた。
最終節カイザースラウテルン戦ではフィヨルトフトが89分にオーバーヘッドを決めて5-1で勝利。
ニュルンベルクと勝ち点と得失点差で並んだものの、フランクフルトが総得点で上回り残留を果たした。
一方、33節終了時には12位だったニュルンベルクが2部に降格した。
参照:5月11日、Bild
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