見出し画像

#DankeLars #DankeSven

昨年12月、ラースとスヴェンのベンダー兄弟は今季限りで現役を引退することを発表した。

ラースは2009年に1860ミュンヘンからレヴァークーゼンに加入し、2015年から昨季までレヴァークーゼンのキャプテンを務めた。

スヴェンは2017年にドルトムントからレヴァークーゼンに加入し、これまでピッチ内外で重要なリーダーシップを発揮してきた。

ベンダー兄弟は現役引退の理由として、「痛みと身体的問題」を挙げている。

ベンダー兄弟は引退発表後の共同声明で以下のように語っていた。

ベンダー兄弟の共同声明

「僕たちの将来について多くのことを考え、数え切れないほどのシナリオを練った結果、最終的にはレヴァークーゼンでの旅を続けないという決断に至った。この決断をクラブに知らせる責任があると感じたからだ」

「この決断は簡単なことではなかったが、過去から今日に至るまで、レバークーゼンのクラブ上層部とは誠実で公正、理解のある関係を築いてきた。(早い段階で発表したことで)レヴァークーゼンには将来の計画を立てる時間があり、それは僕たちにとって重要なことだった」

「結局のところ、これはクラブに対する決断ではなく、自分たちの健康と家族のための決断だった。夏を越えて、この高いレベルのサッカーをすることは難しいと認識している。僕たちのことを知っている人なら誰もが理解しているだが、僕たちは毎日100%の努力をしている。僕たちにとって、常にそれがトレーニングや試合に臨むうえでの基本的な欲求だった。だが、残念なことに、痛みや身体的な問題を抱えているため、そのレベルでコンスタントにパフォーマンスを発揮することはますます難しくなってきている」

「もちろん、野心的な目標を達成して、これまでの大成功を収めたシーズンを締めくくりたい。ここレヴァークーゼンでの最終章を成功させるためにできる限りのことをするつもりだ」

「レヴァークーゼンでは、クラブとここにいるすべての素晴らしい人々を大切にし、愛することを学んだ。なので、残りの時間と一瞬一瞬を楽しむようにしたいと思う。そして、レヴァークーゼンの歴史の一部であることを誇りに思う」

オール・オア・ナッシング

そして先週火曜日(11日)、ベンダー兄弟が45分間にわたって記者の質問に答え、プロサッカー選手としての最後の日々、ファンのいない別れ、そして、必ずしも型にはまったものではない自分たちのやり方について語った。

スヴェン・ベンダーのコメント

「僕たちは、長年にわたってお互いに敬意を払って接してきた(記者の)皆さんに、心から感謝の気持ちを伝えたいと思う」

「ファン不在のお別れについては、別の形であってほしかったけど、僕たちは自分たちが置かれている特別な状況を認識している。もちろん、ファンの中にはスタジアムでお別れをしたいと思っている人もいるだろうし、それは僕たちにとっても同じだ。しかし、キャリアを終えるかどうかは、どのように去るかに左右されるべきではない。僕たちにとって、毎試合のスタジアムでのファンとのつながりは、昔も今も特別に重要なものだ。結局、僕たちは15年間毎試合、自分たちのできることを示し、試合後には別れを告げてきた。すべての共有してきた経験は永遠に残る」

― 1860ミュンヘン時代を経て、ラースと別々の道を歩むことを決めたことについて
「移籍する前、僕たちはあらゆる時間を共に過ごした。別々の道を歩むことは、僕たちのスポーツ面と人間面の成長にとって非常に重要だった。あの時、あのステップが必要だとわかっていた。それは、僕たち二人に素晴らしいエネルギーを与えてくれた。僕たちは別の方向に向かって成長していった。そして、再びここで一緒になった時、一緒にプレーすることが再びうまくいくようになったんだ」

― 負傷した主力選手と移籍市場での動きについて
「シーズン後半には多くの経験豊富な選手が欠場したが、あのような形で失速すべきではなかった。クラブは毎年、良いメンバーをピッチに送り出すことに成功している。僕たち2人は自分たちなりのアプローチをして、ドレッシングルームでは圧倒的な存在感を示していた。夏からは僕たちの存在は無くなるけど、来季のレヴァークーゼンはとても良いグループになると思うよ」

― あなたたち兄弟の今後の予定について
「まずは実家に帰る。それをとても楽しみにしているよ。ラースと僕は、キャリアの中で常に既成概念にとらわれず、サッカーとは別のことに取り組んできた。でも、これまでと同様に、僕たちはプライベートを大切にしていく。スポーツの面では、今後どうなるかわからない。僕たちは交渉中だよ」

ラース・ベンダーのコメント

「僕たちは、すべてのトレーニングとすべての試合で100%の力を発揮してきた。時には、もう少し控え目にやれと言われることもあった。それを試してみたけど、あまりうまくいかなかった。(ここ最近は)怪我が多いこともあり、同じエネルギーでプレーできないことを認識していた。それは、僕たち自身、クラブ、そしてファンの期待を裏切ることになる。僕たちにとっては、オール・オア・ナッシングなんだ(完全に存在するか、まったく存在しないかのどちらかなんだ)。僕たちは、かなり長い間、お別れの準備をしてきた。その間、自分たちが経験したすべてのことに感謝することができた。たくさんの思い出や感情がある。何よりも、長年にわたってクラブで知り合うことができた素晴らしい人々に感謝したいと思う。生涯の友情が築かれた。寂しさを感じる一方で、“新しい”生活を楽しみにしているよ」

― マネージングディレクターのルディ フェラー氏について
「彼らが長い時間をかけて僕を説得し、最終的に僕がレバークーゼンに移籍したことを嬉しく思う。彼は決して表と裏がなく、常に誠実で正直だ。彼が部屋に入ってきて何かを言えば、人々は彼に耳を傾ける。彼には豊富な経験がある」

― 過去の決断について
「今なら違う決断をするだろう。ある時点では、試合を欠場するべきだったし、できるだけ早くピッチに戻れるように全力を尽くすべきではなかった。野心とゲームへの愛情が強すぎたのかもしれない」

― あなたたちベンダー兄弟はどちらもSNSを使わない
「『試しにやってみろ』とよく言われた。でも、自分たちが見たものには納得できなかった。僕たちは、本物の交流をしたいと思っていた。例えば、朝ごはんを食べているところをみんなに見せるよりも、サインをしたり、誰かと1~2分話したりすることのほうが重要だったんだ(笑)」


参照:5月11日、レヴァークーゼン公式



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?