来季のCL出場権獲得も危ぶまれるドルトムント
火曜日に行われた第17節レバークーゼン戦に敗れ(●1-2:A)、首位バイエルンとの勝ち点差は10ポイントに広がり、ドルトムントのリーグ優勝の可能性はほぼ消滅。
現在、ドルトムントは今季の最低ノルマである来季のチャンピオンズリーグ出場権獲得も脅かされている。
キャプテンのロイスは、「金曜日のメンヘングラートバッハ戦で勝ち点3ポイントを獲得しなければ、CL出場権を失う危険性がある」と語っている。
ドルトムントがCL出場を逃した場合にどのような変化が起こり得るのか?
主力の流出
ホーランはヨーロッパリーグでゴールを量産することとなる。
『ビルト』の情報によれば、ホーラン(2024年6月までの契約)の契約解除条項が有効となるのは2022年からであり、2022年まではクラブを離れることができないという。
唯一の疑問は、ホーランがヨーロッパリーグ出場を望むのか?ということだ。
サンチョは、ホーランとは状況が異なる。
マンチェスターUが夏にドルトムントの求める移籍金1億2000万ユーロを支払う場合、サンチョはドルトムントを去る。
ベリンガム(17歳)、レイナ(18歳)、ムココ(16歳)のような若き才能は、クラブと長期契約を結んでいるため、残留する。
選手補強
スター選手の獲得はない夏になるだろう。
ドルトムントはまず、シュルツ(年俸400万ユーロ)やダフート(年俸は500万ユーロ)といった高給取りのベンチ要員を売却しようとするだろう。
これによって得た資金が、新選手獲得に使われることとなる。
監督
テルジッチ監督(契約は今季終了まで)は、堅実な仕事をしている。
だが、ドルトムントがCL出場権を逃した場合、テルジッチ監督が続投する可能性は低い。
CL出場権を獲得できたかにかかわらず、後任候補の最有力はマルコ ローゼ監督(現メンヘングラートバッハ)だ。
ローゼ監督とメンヘングラートバッハの契約には500万ユーロの契約解除条項が設定されていると言われている。
ドルトムントはこれを行使し、再建に取り組むこととなる。
資金
ドルトムントはCL出場を逃した場合、TV放映権料やスポンサー収入において3000万ユーロ以上を失うこととなる。
ドルトムントにとって特に苦しいのは、コロナ危機により、今季は約7500万ユーロの赤字を想定していることだ。
バツケCEOは、「それ(CL出場権を逃すこと)が今後、クラブの存続を脅かすことはないだろうが、それは一歩後退を強制する。あるいはそれ以上かもしれない」と語っている。
ホームスタジアムの収容人数のため(8万1000席)、ドルトムントほどコロナ危機によって入場料収入を奪われたクラブはない。
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