証明したいんだ

思いがけない衝撃で地の底に堕ちる時もある

曲がらない方向に関節がひしゃげることもある

針で刺す痛みに声あげることもある

呪詛をうけて死んだ目をした朝もある

イラダチと怒りで殺し屋の目をした夜もある

ほら、また、たったひとりで過ごすしかない。
ほら、積み上げてきたものは音もなく崩れる。

それでも俺は形を変えて生き延びる。


俺は言葉を奪われた痛みで暴れるあなた達に存在で証明するのだ。

その程度では俺を折ることはできないんだということを。

その程度では俺を折ることはできないんだということを。

その程度では俺を変えることはできないんだということを。

そして

俺はあなた達に存在で証明するのだ。

その程度では本当のあなたの言葉を知る俺は折れないんだということを。

その程度では本当のあなたの言葉を知る俺は折れないんだということを。

その程度では本当のあなたの言葉を知る俺は変わらないんだということを。

俺はあなた達に存在で証明するのだ。

本当のあなたの言葉がどれほど尊いかということを。

本当のあなたの言葉がどれほど温かいかということを。

本当のあなたの言葉がどれほど重たいかということを。

嘘塗れの、奪われた言葉で、俺を傷つけることはできても、

たった、表面の薄皮一枚傷つけることはできても、

本当のあなたの言葉を知る俺を、折ることはできない、

その証明を存在でしているのだ。

その証明を存在でしているのだ。

死ぬまで、ここで立ち続けるのだ。

安らかな顔で死んでみせるのだ。

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