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「紅月が大好きだ!」スタフォ二2nd DAY2感想戦ー紅月篇ー

泣いた。愛に溢れた圧巻のステージに。それを現地で味わえなかった悔しさに。

2024年2月11日。念願だったスタフォニ2ndに参戦した。配信での参戦となったが、あのとき間違いなく私の部屋と魂は有明にあった。
興奮冷めやらぬ一夜から早一週間が過ぎようとしているが、未だにわたしの魂は有明に向いている。
いや~本当にすごかった!!早く円盤が見たーい!!!

ということで本記事では、「紅月」のステージでの”個人的ぶちアガりポイント”及び、キャスト御三方に向けた思いの丈を綴らせていただく。いざ参ろう!

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美声と美貌に酔いしれた『月光奇譚』

"夜空に浮かぶ、怪しげな星々の煌めき"
前回のコンセプトとはうって変わり「夜」がテーマとなったステージであること、そして前回のスタライ4th以降の新譜であることから「セトリに入れてくるのでは…?」と予想していた。しかしまさか一曲目とは…!

流れるようなお琴の音色とともにモニターに浮かんだ月。その光に照らされた御三方のシルエットが映った瞬間、「来るっ!」とライオンに睨まれたシマウマの如く体に力が入ってしまった。
舞台全体が明るくなってようやくお目見えした、和洋折衷のバランスが絶妙に取られた見事なユニット衣装。キャラクターの個性に合わせ、差分までしていただいて感謝しかない。
スポットライトに照らされるたびに、御三方が舞うたびに、豪華な刺繍が煌めいていた。

『月光奇譚』での"個人的ぶちアガりポイント"はふたつある。
ひとつは「梅原さんの圧倒的な歌唱力」
歌い出しが完璧に決まる梅原さんの歌唱力に、毎度のことながら脱帽する。
梅原さんが歌唱の支柱となるおかげで、神尾さんと神永さんものびのびと歌うことができるのだと思う。そうして織りなされるユニゾンは唯一無二の迫力を増す。
「紅月」を強豪ユニットたらしめる所以について、私はその安定した歌唱力も要因の一つだと思っている。なので生歌でそれを存分に見せつけてくれたことが大変嬉しく、そしてPとしてとても誇らしかった。

もうひとつは「神永さんのお顔の造形美」
「知りながらも」で神永さんのお顔がアップで抜かれた際、その美貌の中に一瞬見えた、吸血鬼のような冷酷な眼差しにゾクッとした。青白く照らされるライティングも相まって本当に美しかった…

なお配信では、初っ端のVERMILIONから少々音声が乱れる箇所があったが、それはキャストの方々の音圧が機材を超えたのだと嬉しく感じていたので全く気にならなかった。

座して魅せた『夜空、然りとて鵲は』

まさか聴けるとは…!!冒頭の尺八の音色、美しかったなぁ。
この曲の前にアンデの皆さんがサベラブを披露してくださったので、「もしかしたら鵲も…?」と期待せずにはいられなかった。ニクいことするじゃない。

本曲での”個人的ぶちアガりポイント”はやはり、「御三方の登場シーン」
片脚を椅子に乗せてまっすぐ客席に視線を向ける神永さん。頬杖をつき柔らかい表情を見せる梅原さん。脚を広げて前のめりに座り、こちらにメンチを切る神尾さん。
舞台上に登場した際の三者三様の座り方に個性が表れていて、めちゃくちゃ良かった…!

「翼の去った川べりに」と歌いながら、自分が座っていた椅子の背もたれに滑らせた梅原さんの指の、なんとしなやかなことか。
「絶対にここはカメラで抜くぞ」とする演出が楽しめるのも、配信の醍醐味に感じた。

それから「舞台上での立ち位置」も”個人的ぶちアガりポイント”であった。歌唱中、終始立ち位置は変わらず神永さんがセンターを張っていた。
なぜそれが個人的に刺さったのか。それは、私はこの曲のリードボーカルは颯馬くんだと思っているからである。

「七夕の夜の鵲伝説」。鵲は織姫と彦星が出会えるよう、天の川に橋をかけたのだそう。
「海神戦」にて蓮巳くんと鬼龍くんを「紅月」に繋ぎ止めてくれた颯馬くん。そんな彼を鵲と重ね合わせ、蓮巳くんと鬼龍くんの、そしてファンと「紅月」の橋渡しをしてくれたと感じずにはいられないのである。

レコーディングの際にキーが変わることはざらであり、とりわけ「紅月」はキャラクターの声を保ちながら3人の声のレンジを調整していくことが毎度大変なのだそう。
この曲は特に、Aメロ、Bメロとサビに高低差がある。
だからこそ颯馬くん(もとい神永さん)が舞台中央にて、梅原さんと神尾さんを歌唱で引っ張ってくれていると感じることができて嬉しかった。
ラストの「今は届かなくとも」の高音の伸び、とても心地よかった。

CD音源じゃ物足りない!『紅月いろは唄』

前回のスタライ4thで披露してくれたこともあり、「今回はセトリから外れてしまうのでは?」と思っていたので純粋に嬉しかった。

もう〜とにかく神尾さんが楽しそうで楽しそうで!『紅月いろは唄』に関しては、贔屓目なしに全編が”個人的ぶちアガりポイント”だったと言わせてほしい。

流れるようなお琴にお腹の底に響く和太鼓、そして子気味良いギターが奏でる親の声より聞いた前奏。
早着替えにて豪華な羽織に身を包み、どっしりと構えて登場した神尾さんの口角が上がっているのが見えて、思わず私の口角も上がってしまった。
和楽器隊を背にセンターステージでの大太刀まわり。「色は匂えど散る気もなく」と歌い上げざまにすっと一直線に蹴り上げられた脚は、私の顎を的確に捉えた。脳が激しく揺さぶられた。

この曲も先ほどの『夜空、然りとて鵲は』と同様に、「紅月」の楽曲の中ではキーが高い方だと思う。
リクアワ4にて、「鬼龍紅郎として声を出そうとすると出すのが難しかった」と仰っていた神尾さん。しかしそのあとに「ステージに立つと自然と出る」と言葉を続けてくださっていた。
その言葉通り、CD音源をはるかに超えた声量とこぶしを効かせた圧巻の歌唱で、一気に有明アリーナを「紅月の独壇場」に持って行った。
あの時、明日の「紅月」を憂い、足を震わせながら舞台に立つ鬼龍くんはいなかった。歌い終わった後の割れんばかりの拍手と歓声を私は忘れない。いや忘れたくない。

もうあのいろは唄が最高だったので、CD音源じゃ物足りなくなってしまった。早く円盤でもう一度あの気迫を浴びさせてくれー!!

スタライ4thに引き続き『紅月いろは唄』を披露してくれたことの意味について考えたとき、私はこの曲が『百花繚乱、紅月夜』と並ぶ、ひいてはそれを超える今の「紅月」の代表曲のような位置付けになっているのではないかと感じた。
これからも自分たちが信じる道を貫き通す、強い「紅月」をたくさん見せてほしい。

最後を飾る大花火『金色千夜夢舞台』

絶対に歌ってくれると思ってた〜!!!

この曲での”個人的ぶちアガりポイント”は、これも全編通しての感想となってしまうが、「MVの要素を散りばめたステージング」である。

まず冒頭のトロッコでの登場。客席に近い距離に自ら赴き「合いの手」を求める。まさにこの曲に相応しい演出ではなかろうか。

トロッコを降りて、それぞれの立ち位置に向かう際の神永さん神尾さんのグータッチ。間奏にて御三方がサブステージ中央に集まり交わしたアイコンタクト。
そして、ラスサビにステージを取り囲むように吹き上がった火柱とバックモニターに上がった花火。
私がMVを通して感じた「紅月の強固な絆」「絢爛豪華なステージ」をスタフォ二でも堪能することができて嬉しかった。

惜しむらくは、お色直し後の衣装でのパフォーマンスだったこと。この曲もユニット衣装で見たかったなぁ。

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改めて「紅月」のセトリを見たとき、私は「彼らが空から地上へ降り立ち、観客を巻き込んだお祭り騒ぎに興じる」とするストーリー性を感じた。
まず『月光奇譚』にて空高く昇る月から私たちを見下ろし、続く『夜空、然りとて鵲は』で地上にいるファンに橋をかける。
その橋を渡って地上に降り立ち『紅月いろは唄』で力強く傾いてみせた後、最後は『金色千夜夢舞台』でファンも巻き込んでどんちゃん騒ぎ。といった具合にである。

「月は天高くから私たちを見下ろし、その距離は決して縮まることはない」とする「紅月」の、もとい蓮巳くんのスタンスも私はもちろん大好きである。しかしこうして一夜の特別な日に、セトリや演出で私たちに歩み寄ってくれる。そんなような気にさせてくれる、私の中でたいへん印象深いライブとなった。

キャスト御三方に寄せて

改めて、御三方が「紅月」の3人に声を吹き込んでくれて本当に良かったと心の底から思わせてくれるライブでした。
全体曲、ほぼほぼ三人で固まっていらしてとてもほっこりしました。
梅原さんが挨拶で仰っていたように、コンテンツに関わる年月とライブを重ねる度に皆さんの仲が深まってく様子を私もしかと感じました。

神永さん
颯馬くんのように、役に真摯に向き合う姿がとても清く、眩しかったです。
月スタで「剣舞を取り入れたい」と意気込まれていた通り、『紅月いろは唄』の間奏で見事な舞を披露してくださいました。あのとき、私の目には確かに神崎颯馬が映っていました。
イヤモニの色や髪結の色など、細部まで颯馬くんを宿してくださったことに感謝です。

神尾さん
誰よりもライブを楽しんでいる様子が画面越しからひしと伝わってきて、嬢ちゃんは大満足でした。
スタライ4thよりも力の込もったいろは唄、最高でした。
いの一番に観客を煽って盛り上げてくれる。きっとライブでの鬼龍くんもそうなのだろうなと思います。
増田さんの「婆ちゃんも嬢ちゃんだよ」のくだり、舞台裏の他キャストのエピソードをしれっと暴露する所にも鬼龍くんを感じて嬉しくなりました。

梅原さん
5周年記念動画での「未だにキャスト名と役名が混在する」と衝撃のカミングアウトから3年。挨拶でしっかりお二方を名前で呼ぶ姿を見て、確かに絆が深まっていることを感じました。
舞台裏では神永さんと神尾さんにおんぶに抱っこで「蓮巳敬人らしからぬ体たらくだった」と仰っていましたが、歌唱では間違いなく紅月の首魁、蓮巳くんらしくお二方を引っ張っていましたよ。
お二人に信頼を寄せている様子が随所に垣間見ることができて、嬉しかったです。

「紅月が好きだ」ー改めてその思いをより強めることができたライブとなりました。本当にありがとうございました!

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