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My FITな靴選びに出かけたら、パンプスへの抵抗が消えた

洋服の制服化は靴選びからー

分かってはいたけれど予約が埋まっていたり、「百貨店に行く」行為をチキったりして足踏みしていた靴の試着

2024年5月24日。都合のつく時間帯にようやく予約が取れたので、三越伊勢丹のYourFIT365を受けてきた。
そして、靴の候補もいくつか挙がった。


診断を受けたかった理由

そもそも、なぜ診断できる機会を切望していたのか?
その理由はもちろん洋服の制服化に挑戦するにあたり、靴は「自己評価」であり、靴から選ぶことが大切だと教わったからではあるのだが、もう一つ理由がある。

それは、「足に合ったパンプスが欲しいから」だ。

普段は専らスニーカーしか履かないが、背筋をピンと伸ばしてヒールでツカツカ歩く女性はやはり憧れる。
スニーカーしか履かないとはいえパンプスも持っている。社会に出るからと必要に迫られて購入したが、「こういうのが履きたい」と自分で選んで買った。

しかし、私は正しい選び方を分かっていなかったようだ。
踵が浮いてしまったり、足の甲が締め付けられるほど痛くなってしまったり…と購入したパンプスの履き心地に軒並み満足できなかった。

シンデレラのガラスの靴のように、私にも舞踏会に繰り出せるような一足が欲しい。

己の足を知ろう

これまでの経験を振り返り、「正しい靴の選び方が分かっていない」とは、「自分の足の特徴を理解していない」ということなのでは?と考えた。
そこで、店舗診断を受けにいく前にまずは自分の足のことを知ろうと自宅でできる簡易診断を受けてみた。

使用した診断ツール
・YourFIT365 Trial
・zozomat

YourFIT365 Trial

事前準備として専用アプリのダウンロードや、足のサイズや幅を測定するためのものさしや紐、ペンを用意する。

スマホのカメラで自分の足をぐるりと囲むように撮影することで、足の形状とそれに合った靴の提案もしてくれるとのこと。簡易診断とはいえ手厚いサービスだなぁとワクワクしながら診断結果に目を通した。

YourFIT365 Trial診断結果

びっくりした。私の足って21cmしかないんだ…
それなのに、普段は23~23.5cmのスニーカーを履いていたなんて…

自己診断ゆえ結果の精密さに欠けるのでは?と思い、zozomatも試した。
専用アプリから申し込むと、2週間ほどで測定用のマットが届いた。
測定データはアプリ内に残るだけでなく、zozotownで取り扱っている靴とのマッチングレートまで教えてくれる。こちらも無料とは思えない手厚いサービスだ。

zozomatに足を置き、音声ガイドに従い測定したところ、YourFIT365 Trialとさほど変わらない結果が出た。やはり私の足のサイズは21~21.5cmらしい。

zozomat

zozomat診断結果

診断結果で足幅が「やや広め」と出たので、やはりと思った。なぜなら足のサイズに合わせた靴を選ぼうとすると足幅が入らないという経験が何度もあったからだ。

店舗診断へ行こう

簡易診断結果を握りしめ、新たなパンプスとの出会いを求めていざ伊勢丹新宿本店へ。
「東京の百貨店」の華やかな空気にどぎまぎしてしまい、椅子に座る向きを間違えてしまった。恥ずかしい。

さっそく3D計測機で足をデータ化する。自分の身体をこうして可視化されるのは恥ずかしさよりも面白さが勝る。

測定してからほんの数分で結果が出た。
以下は測定結果と、それに基づいてスタイリストさんに教授いただいたパンプス選びのコツである。

YourFIT365診断結果

-踵に体重が乗りやすい

-ヒールの方が疲れにくい 分散できる

-足幅は標準だが、関節の可動域が少ない
▶指が靴の奥までいかないため踵がパカパカする

-開帳足になるリスクがある
足幅がゆったりした靴にするとそれに合わせて靭帯がのびる
▶︎足幅にあった靴を選ぶ : 22-23cmあたりが〇

-指の幅があるので足先に向かってもあまり細くならない

-パンプスは足の1番幅がある所でストッパーをかける
スニーカーの履き方と感覚が違うことを意識して

-パンプスのベストサイズ: 22cm

ーパンプス選びのコツ

簡易診断を受けて確信していた「足幅が広い」については、「標準だ」と言われて驚いた。
なのになぜ踵が浮いてしまうのか?それは、
「指の関節の可動域が少ないため、指の力で足を靴の奥まで入れ込むことができない。ゆえに靴のベストな位置に足がフィットしないので、履き心地に不満を感じてしまう」
とのことだった。

確かに、私の指は驚くほど短いしほとんど動かない。指としての機能を果たしていない。
また、今後も足幅にゆとりのある靴を履き続けると「開帳足」になるリスクが高まるとのこと。
この記事を書きながら、今日から指を鍛えるストレッチを始めようと思った。

パンプスとの相性は悪いと思っていたのに

店舗診断結果で嬉しかったことは、「土踏まずの高さも十分にある。それと踵に体重が乗りやすいので、ヒール耐性がある」と言われたことだ。さらに、ヒールは高ければ高いほど良いらしい。

「ヒール耐性がある」と言われて思い出したことがある。
社会人1年目、3日間終日ヒールで自社ブースに立ち続けた地獄の出張を。
2日目を終えた時点で足の裏はとうに限界を迎え、最終日は何回もバックヤードに引っ込んでは靴を脱ぎ棄て、四つん這いになって帰りたさを滲ませていた。

あの時履いていたのはストラップシューズで、ストラップが無ければ簡単に脱げてしまうような心許なさがあった。
思えばそのストラップシューズも、「それ(ストラップ)が無いと脱げちゃうから」と母が薦めてきたものだったような。
結局、私の足に合っていなかったのだ。

選び方が分からないことを他人や自分の足のせいにして、今までどことなく遠ざけていたパンプス。履きたい憧れは強く持っていたのに、「私にぴったりなパンプスなんて無い」と半ば諦めてすらいた。

しかし、私の足はパンプスとの相性がいい足だった。なんてもったいないことをしていたんだろう。
ずっと前から憧れに手が届いていたんだ。今回の診断でそれを知れて嬉しかった。

My FITな靴を選ぼう

測定後、スタイリストさんに私の足と相性が良さそうなパンプスを何足か見繕っていただいた。その中で好感触だったものが何足かあり、一足に決められなかった。当日は購入まで考えていなかったとはいえ、予想以上の収穫となり嬉しかった。

試着の印象がよかったもの

・fersca ginza RF7961-Fg
・t.inaba tokyo 2315
・YOSHITO Y0082

いずれも足へのフィット感が申し分なかったもの。22cmはキツイと感じるか不安だったが、しかるべき位置でストッパーがかかり、脱げる気配が全くなかった。
足のサイズが合う靴を履いただけで、背筋が伸びで姿勢が良くなる感覚がした。気持ちも上向く。やはり靴選びって大事なんだなぁ。

「これ!」と一足に決められなかったのは、私がパンプスに求めるものが定まっていなかったからだ。
機能性を重視するのか、デザイン性を重視するのか…ここがはっきりするまで購入はお預けとしよう。その間に購入資金も蓄えておきたい。

気になっているもの

・felissimo 美術館に履いていきたい 音が響きにくいTストラップシューズ

パンプスへの活路が見いだせたことで、購買欲が高まったもの。
「美術館に履いていきたい」と銘打たれている通り、靴音がうるさくないストラップシューズとのこと。デザインも主張しすぎておらず可愛い。

ヒールでツカツカ歩きたい願望はあるが、「歩いてます!」という存在感はあまり出したくない。そんなわがままに応えてくれそうな気がする。

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