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“騎士殺し”とは言うけれど

大変遅ればせながら、2023年8月。
「ナイトキラーズ/Crush of Judgement 」アプリ内楽曲実装、おめでとうございます。そしてありがとうございます。

”いつかは実装してくれるのでは”と淡い期待を抱いていましたが、こんなにも早く叶うとは。私は今年からの出戻りPですが、リリース当初から待ち望んでいたPの皆様にとっては想いも一入だったことでしょう。
嬉しさと同時に驚きも押し寄せ、興奮冷めやらぬまま取り憑かれたようにMVを繰り返し再生していました。何なら今もそうです。

草稿は楽曲実装されてまもなく作っておりましたが、腰を据えて清書する時間がなかなか取れず。気づけば年の瀬が迫っているという由々しき事態に。
追憶クロスロードとアンデイベがひと段落したので、紅月イベを迎えるまでにしたためておこうと思った次第です。
今年の感想、今年のうちに。


「これは沸る、沸るよ」

楽曲の存在を知ったのは、今年の春頃。Pに出戻りたての頃に公式からのコンテンツを貪り漁っていたとき。

6時間にも及ぶ長丁場の生配信番組。
配信内容は専ら、これまでリリースされた楽曲をプロデューサーのリクエストに応えてひたすら流すのみ。
併せて、楽曲制作に携わっていただいた神々(音楽プロデューサーの皆様)からの貴重な裏話まで無料で聞ける。何と贅沢な……
まさに三つ星フルコースを食べた時みたいな充実感…!
そんな狂気と愛に満ちたこの番組内で、MCである神尾晋一郎さんがリクエストしてくださったのが「ナイトキラーズ/Crush of Judgement 」であった。

イントロと同時に流れ出す歓喜に沸いたコメントの数々、曲が流れ終わった後のゲストの方々の高揚した様子。
作り手とユーザー双方から評価が高い楽曲なのだなと、画面越しからでも手に取るように伝わってきた。

ゲスト米内佑希さん「これは沸る、沸るよ」
MC神尾さん「たまらんでしょ」
私「たまらんです」

ハピエレ様だけでなく、神尾さんにも足を向けて寝られなくなってしまったな。


譲れない信念が あるなら貫けよ
それを打ち砕くのは 我ら"Knight Killers"

https://www.uta-net.com/song/234661/

己の強さを疑わない、悪役に徹した力強く自信に満ち溢れた歌詞と分かりやすい曲調。即席ユニットであるにも関わらず、親和性の高い4人の歌声。
初見の感想はただ「この曲好きだ」。それ以外に浮かばなかった。

「生まれ変わった心地だね」

身内の裏切りに心を擦り減らした月永レオ。およそ1年ぶりに学院に復帰するが、かつて自分が身を置いていた頃とは違う"生温い"Knightsに失望する。
そして、仲間内での馴れ合いは個々の成長を阻害すると言い張り、内部粛清の為のデュエル-ジャッジメント-の開催を宣言する。同時に自分の勝利と引き換えにKnightsの解散も。

全ては大好きなKnightsのため、そして未来のKnightsのためにー

「打倒現Knights」を掲げたレオくんが掻き集めてきたメンバーが、同じクラスの鬼龍くんとなずなくんの2人。さらに彼の復帰祝いと称し、自ら手を挙げた天祥院くんを加えた4人で結成されたナイトキラーズ。
なお、ユニット名は天祥院くん発案とのこと。さすがは皇帝、凡人には計り知れない高度なギャグセンスをお持ちのようで。

反逆!王の騎行 「騎士殺し/第四話」より

クラスメイトというだけで、他ユニットの、しかも身内のいざこざに付き合わされることになった鬼龍くんとなずなくん。
困っている人を放って置けないお人好しな2人らしいと言えばそうであるが、舞台上では、悪役を演じることにかなり意欲的な姿勢を見せていた。クラスメイトのよしみだから仕方なく付き合ってやっただけではなさそうだ。

紅月は和を基調とした伝統を重んじる硬派なユニット、そしてRa*bitsはフレッシュで天真爛漫な可愛さを武器にしたユニットだ。どちらも悪役のイメージとは程遠い。
だからこそ、普段のパフォーマンスと違うことができる、違う自分が出せるとワクワクしたのではないだろうか。

「騎士殺し/第三話」より

「自分たちが負ければ骨折り損のくたびれ儲け」だとぼやいていた鬼龍くん。しかし、その顔はどこか嬉しそうであった。
学生アイドルという同じ土俵、武器は己の体力とパフォーマンス性。そんなハンデなしのライブ対決を"喧嘩"と表するあたりに、彼の負けん気の強さが伺える。

1週間のうちに振りを体に入れ、歌詞を覚え、なおかつ4人分の衣装を手掛けるー
引き受けたからには全てを妥協なくこなす、鬼龍くんのバイタリティには本当に頭が下がる。

なずなくんもRa*bitsのイメージとは真逆のヒーラーを演じることに対して、
「こんな姿、メンバーには見せられない」と言いながらも普段のユニット活動では滅多に経験出来ない役回りに気分が高揚している様子だった。

「騎士殺し/第一話」より

アイドルとは"偶像"。普段とは異なる自分を"演じる"ことで、どんな姿にでも成り変わることができる。そして、そんな様々な自分を演じることで優越感を得たり、新たな感性を発見することに喜びを感じるのであろう。

4人にとってナイトキラーズは、まさに彼らが”演じた”悪の姿。自分の人生とは交わることが無かったであろう"if"の姿だ。
まさに人生の生まれ変わりのようなものなのかもしれない。

「騎士殺し/第四話」より

"騎士殺し"とは言うけれど

物騒なユニット名に殺伐とした歌詞。学院の名だたる猛者たちで結成された、臨時ユニットでは勿体無いほどの圧倒的な存在感。

(全員が、夢ノ先学院の誇る有力な『ユニット』のリーダー……あるいは、それに匹敵する実力者
…『Knights』のリーダー、月永レオ
『Ra*bits』のリーダー、仁兎なずな
学院最強との誉れも高い武闘派、『紅月』の鬼龍紅郎。
それより何より、厄介なのが……
『fine』のリーダー……いいえ、夢ノ先学院のトップアイドル!いまだに『最強』という評価を不動のものにしている、『皇帝』天祥院英智!
…権力、財力、実力、何もかも……夢ノ先学院の、最高峰が集まっちゃってない?)

ー「騎士殺し/第三話」より

彼らと対峙した嵐ちゃんが、少年漫画の解説役よろしく独白してしまうのも頷ける。

しかし、これはあくまでKightsの内輪揉め。しかも、学院に復帰しても碌にユニット活動に顔を出さないレオくんに痺れを切らした司くんが受けた喧嘩だ。
それゆえ、勝敗は描かれておらず、その後のストーリーでも、周囲からは「仲間内のドンチャン騒ぎ」などと評されていた。
それならば、「喧嘩祭り」のとき然り簡単にユニットの存亡を賭けるなと多少お小言を垂れたくもなるが…
まぁそれだけユニットの価値は個々のアイドルたちにとって何にも変え難いものであると言うことなのであろう。

したがって、"騎士殺し"とは言うけれどそこまで殺伐としたライブ対決では無かったのだと思う。
むしろナイトキラーズにとっては、同学年の仲間とユニットを組み、それぞれ自ユニットとは異なるコンセプトのライブパフォーマンスができて楽しかったのではないだろうか。
MVで魅せてくれた彼らの表情がそれを物語っている。

彼らが入学した当初の夢ノ先学院は、秩序なき無法地帯
熱心にアイドル活動に取り組む生徒は少なく、まともな学生生活すら送れていなかっただろう。学園祭や修学旅行だって開催されたかわからない。

そんな冬の時代を経た、高校生最後の年。
革命が成され、春を迎えた夢ノ先学院で、同級生と一つの作品を作り上げるーユニットの垣根を越えたライブをするー

予期せぬ形となったが、ナイトキラーズ結成により一足遅い彼らの青春が取り戻せていたなら何よりである。

アドリブが効いてないここの大将がお気に入り

本日の月スタでの情報解禁。座禅を組み、刀の素振りをし、木魚を叩いて精神統一しながら座して待ちたいと思います。

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