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高卒就職について

平成30年 厚生労働省発表

児童養護施設入所児童等調査の概要で中学3年生以上の児童に聞いた将来の進路についての答えでは

進学 約30%前後

就職 約20%前後

考えていない 約25から30%前後

となっています。

進学希望が以前に比べ増えてきているようです。

その一方で同じ数だけ就職を希望する人もいます。

このアンケートで高校3年生の回答は43%で就職と回答しています。

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実際に進学か就職かを選ばなければならない時期にくると就職を希望する児童が多くなっています。

おそらくこの背景には学力の問題もあるでしょうが金銭問題が大きく関係していると考えられます。児童は基本18才になると児童養護施設を退去しなければなりません。就学生に限り措置延長をしてもらえる場合もあるようですが、これを決定するのは児童相談所です。そして児童相談所は措置延長をあまり認めたくないのです。なぜなら次に児童養護施設に入居を待っている児童がいるからです。そこで退去せざるえない児童の受け皿として自立援助ホームが存在しています。こちらも就学生に限り22才までを限度として入居することが出来ます。こういうところに入居出来た児童は住まいを確保することが出来、奨学金や助成金などを利用して大学などに通うことが出来ます。

で、その自立援助ホームですが平成28年厚生労働省調べで全国で143箇所あります。

S.base セーフティベースのある神戸市は1施設しかありません。

そしてその自立援助ホームの定員は男女6名ずつ

児童養護施設は神戸市で13施設あります。単純な定員数を足していくと610名の児童が居ることになっています。

足りてます? 入居出来ます?

こういう事実を目の前にすると進学を諦めてしまう児童が多いんだと思います。

アルバイトしながら進学することの難しさ

じゃあ、バイトしながら大学に通えばいいじゃないかと思う方もいると思います。実際にそうやって親の援助無しで大学を卒業された方もいらっしゃると思います。

では生活費を実際に計算してみましょう

家賃 5万円 光熱費 6000円 通信費 6000円 食費、雑費 4万円 計 102000円 

かなり大雑把な計算ですみません。

時給1000円で平日学校が終わってから3時間 土日に8時間働いたとして(休みなし)124時間 124時間×900円=124000円

休みなしで働いてこれです。時給がもう少しいいところで働けばもっと稼げるでしょう。

親の愛情をもらえず、施設で暮らした子ども達がいきなり社会に出されてこの環境ははっきりいってひどすぎます。この生活に耐えられず夢を諦めて退学してしまう子どもたちも多いようです。

これでも昔に比べ国からの支援は良くなったほうです。

まだ、本題に入っていませんが長くなりましたので

続きはまた今度

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