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飲酒喫煙で一生日陰者

19歳の体操選手が、飲酒喫煙でオリンピックの出場資格を失うという事件。
「オリンピックに出られなくなった」ということよりも、こんな瑣末なことでおそらくこれから何十年も
「あの娘だよ、タバコふかして、酒までかっくらい、一生を棒に振ったのは!」
と、人を虐め苛むことが好きな人達に後ろ指を差され続けるということが哀れだ。

飲酒喫煙程度で、これだけの羞恥地獄に堕ちる一般人19歳は他にいるだろうか?
若い女性芸能人が、未成年での飲酒喫煙桃色遊戯などを責められることはあったと思うが、ある意味「恥を晒すことを生業」にしている芸能人なら耐えられよう。

しかしオリンピック選手とはいえ、彼女は一般人であって、あるいはその後、芸能の世界を選ぶことがあったとしても、まだ現状はただの素人である。
簡単に区分けすれば、そのへんの高校生大学生と同じ人なのだ。

今も昔も中高生の不良が最初に冒す非行行為は飲酒喫煙だ。
しかし、彼ら彼女らは、それを満天下に報道拡散されて名前も顔も晒しものにされることはない。
せいぜい暴力体育教師に殴られて、無理矢理反省させられる程度だろう。
19歳ともなれば、まず咎められることすらないのではないか?

「こんなことでも」オリンピックに出られないのは(決まりらしいから)仕方がないとして、犯罪者でもないのに、名も顔も晒され、結果的に後ろ指を差され続ける悲しい人生を送ることになる……これがキツ過ぎるんじゃないかな。

将来彼女が結婚するとして、その披露宴で無神経な招待客が
「あ〜、彼女には過去に悲しい出来事もありました。しかしその悲しみを乗り越えて……」
とスピーチするかもしれないじゃないか。

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