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Fランク大学卒の純ジャパ留学経験ナシの日本人が洋楽をベースに英語を勉強しTOEIC900点を獲得し海外駐在員になるまで

 私は洋楽の歌詞をベースに英語を勉強してきました。小さい頃から洋楽、POP, HipHop, R&B, EDMに傾倒しており、お気に入りの曲の歌詞の単語を調べたり、表現を調べて和訳して意味を理解し曲の意味を理解しようとしたのが英語学習のスタートでした。

 大学2年のころから我流の洋楽を教材とした英語学習を続けて、学生時代にTOEIC900以上を獲得することができ、日系企業の海外事業部で曲がりなりに英語で仕事ができる程度になりました。毎週、数度行われる欧米・アジアをつないだ電話会議で通訳を行なうことができるようになり海外出張もこなせる程度なり、現在は駐在員としてアメリカに海外駐在中です。

私の当初の英語学習歴は下記の通りとなります。

・大学受験に失敗したFランク大学の学生 
・文系学部(英文科ではない) 
・当然、帰国子女でもなければ、
・英文学部でもなく、
・英会話教室すら通ったことがない。
・23歳まで海外に出たことがなかった。 

以上のように私の当初の語学力レベルはとても平凡なものでした。

わたしは、ここで紹介する勉強法を実践すれば、私のようにFランク大学の基礎力しかない方も含め、どんなレベルの方々も英語力を伸ばすことができると考えております。今まで他の方法で英語が上達しなかった方に読んでいただきたいです。

 多くの人が、好きな英語の歌を一緒に歌って、歌詞を覚えようとした経験があると思いますが、他の英語学習方法と同じで、なかなか成果が出なかったと思います。そして、洋楽ファンが必ずしも英語を聞き取れるわけではないのを見ると、やり方に工夫が必要と思われるのではないでしょうか。

 ここで紹介する方法のように従来のやり方=洋楽をただ聞くという勉強法ではなく、ちょっとヒネリを加えれば予想以上の効果が生まれます。自分が好きなものと英語が結び付いたときに、一気にモチベーションがUPします。第二言語習得(SLA)でも、その言葉が話されている文化が好きだということは、その言語を学習する重要な動機付けになるとされています。

 洋楽の歌詞は実践的な英語表現がたくさん使われております。私も洋楽の歌詞から多くの英文法、表現を学び、現在アメリカに駐在しながら使う英語の下地になったと実感しております。

歌詞には様々な文法ポイントが含まれていますので、これを覚えるということは、英文の規則性を身に付ける事にダイレクトにつながります。語順はその典型例でしょう。その上、歌詞は、抒情豊かで意味的に洗練されているため、文法書の無味乾燥な例文よりもはるかに身に付きやすいと言えます。

例えばBruno MarsのWhen I Wsas Your Manといサビ、コーラスではshould+have+動詞の過去分詞が使われております。

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[Chorus]
That I should have bought you flowers
And held your hand
Should have gave you all my hours
When I had the chance
Take you to every party
'Cause all you wanted to do was dance
Now my baby's dancing
But she's dancing with another man

 I should have bought you flowersで君に花束を買ってあげるべきだったという意味になります。 should have 過去形は「するべきだった」という意味になります。

 学校の授業では複雑な文法解説がなされ苦手意識を持つ方が多いのではと思う表現『仮定法』についてもBeyonceの大ヒット曲 "If I were a Boy"のサビ・コーラス部分の歌詞で覚えられます。

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 仮定法過去は、現在の事実の逆や願望を表します。「(今)もし~ならば、…だろうに」と現在の事実に反する仮定を表現するときには、If + S + 過去形 [were] ~, S + would/could/might/should + 原形 ….で表します。

If I were a boy, I could understand him.
(もし私が男だったら、彼を理解できるのに。)

 主語がIやhe のような単数の場合でも、仮定法では be動詞はwas の代わりに were を用いるのが基本になっています。会話などの口語表現では was もよく使われます。

 日経ビジネスオンラインの「日本語を活用した英会話習得法」というコラム集の中の記事の一つに、洋楽で英語を英語を学び素晴らしい英文を書いた生徒の話が紹介されておりました。著者である大阪観光大学際交流学部教授の池田和弘氏は、全国でも英語の成績が上位というような実力を持った社会人や大学生、高校生など何千人を直接教えてた中で、池田氏を本当の意味で驚かせ、明らかに日本人離れした、素晴らしい英文を書いたからという生徒がいて、その彼は洋楽で英語を勉強してきたと紹介されておりました。

彼の書く文章は、文法がどうのというよりも、語句の使い方が日本人離れしていました。言葉に対する感性が語感レベルで違っていたのです。    彼は中学に入ったころから大の洋楽ファンとなり、歌詞を懸命に覚えただけでなく、添えられている和訳を読むだけでは満足できずに、辞書などを調べて原文の意味を理解しようとしたというのです。楽しいから歌詞の意味を理解しようとし、そのまま覚えて、歌った――彼にとっての「英語の勉強」というのは、たったそれだけだったわけです。もちろん、学校での学びもある程度は意味があったかも知れません。しかし、書いた英文から判断して、その英語力の大半を歌詞からつかみ取ったことは間違いありませんでした。                               Source: 日経ビジネスオンライン
私が教えた生徒の中に目の覚めるような“斬れる英語”を書いた人がいましたが、彼は洋楽ファンで歌詞の一字一句をすべて覚えていました。一方で(苦労して)英作文をしてきた生徒たちは、かなり優秀な人でも“なまくら刀”のような英語しか書けませんでした。当然といえば、当然と言えるでしょう。良い文を書くには良い文を真似するのが最良です。そういう意味でも、コミュニケーションを重視するにしても、まずは素材を厳選して欲しいところです。

このように私以外にも洋楽で英語を勉強し、英語力を向上させた方もいらっしゃいます。

洋楽が優れた学習素材である理由
 しかし、洋楽で英語力を身に付けたといっても、もうひとつピンと来ない人もいるかも知れません。洋楽の歌詞というと、「詩」(韻文)と考える人も多いからです。確かに、歌詞の中には特徴的な文体のものもありますが、平易な文章もたくさんあります。そういう文章に多数触れていると、知らず知らずに語感が身に付き、英文を書く際の言葉の選び方、表現の仕方に現れるのです。

いわゆる純ジャパニース(純ジャパ)と呼ばれている海外経験のない人は、下記のような動作を含む特訓が必要になると思います。そして、それらの訓練方法は日本の義務教育でほとんど行われてこなかったことです。

1. 聞く
2. 発音を練習する
3. 声に出して英語を読む
4. 流れてきた音声を真似して声に出す
5. 暗唱するまで声に出す
6. 単語の意味を音で覚える

上記のような第二言語習得研究(SLA)に基づく効率的な方法を洋楽を使えば効率的にこなすことができると考えております。

 また、本編では具体的な英語学習を説明に加え、モチベーションUPのため、洋楽を使って英語を勉強をした著名人方の事例紹介を挟みながら私の洋楽をベースとして学習方法を紹介致します。

●英語の口真似がリスニング能力を高める - ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)日本代表 御立 尚資
●カラオケで英語の曲をたくさん歌う - レノボ・ジャパン社長の留目真伸氏
●言語を操るディーン・フジオカさんが英語を持つキッカケになったのは洋楽
●洋楽を口ずさむことも立派な音読 - 青野 仲達 :ビジネス・ブレークスルー大学経営学部教授
●グーグルで最も活躍する日本人の軌跡 "中学校からは一気に洋楽に走った"
●洋楽を好きになり、その音楽やアーティストのことを知りたいがために英語を学んで、英語ができるようになった方が多くいます - 福原 正大                  ●ブリヂストンCEO兼会長 津谷正明氏も自身の英語学習に洋楽を取り入れていた

まずは、なぜ洋楽が英語習得に効果的なのかという説明と、具体的に何をすればよいのかいうことを実例の紹介をします。

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