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あべみき照明さん時代

Buck-Tickの謝肉祭って曲をブルーレイで見ててはっと気づいたことがあった。

オープニングのあっちゃんが照明持っていろんなところを照らして、音と共にその照明が消えて、曲が始まると同時に炎が付くと。
きっとすげー緊張感だろうなぁーーーって思ったときにはっと思った。

専門学校卒業前に就職の内定が決まって19歳から21歳までコンサートの照明にたずさわった。学校で習ったとはいえ現場は全く違うし、めちゃくちゃ出来ないやつだった。

倍以上の年齢になって当時の自分にいってやりたい。
それは『みんな恐い』ってこと。
みんな誰だって内心恐いんだよ。でも、見せないんだよ。動じてない振りしてるだけなんだよ。腹に力込めてその怖れに打ち勝つよう心を強くしてやっているんだよ。照明プランナーはこんな感じ、とか、カレー屋はこんな感じとか、演じてるんだろう。頼りない照明さんに照明任せられんよね。頼りないカレー屋さんのカレー、ちょっと不安だよね。
うまくいっても失敗しても、どっちでもだよ。
ただ心強くしてみんなが『思い描いているイメージ』にならないと大丈夫か?って心配になっちゃう。

だただた、スポットライトめちゃめちゃ練習してた。
時間があればスポットライトの隣に座って音楽聞きながらスポットライトやってた。
気持ちは「どうにかうまくやっていいショーにしたい」
と。

でも、本番近づくとゲロ吐きそうなくらい緊張して、びくびくして、そんなんなら、やめちゃえって私なら言う。
みーーーんなそうなんだ。おまえだけじゃないんだ。
そのことを早く知った方がいい。
10歩ぐらい引いたところから自分を見る冷静な自分を持っていた方がいい。

で、結局、その次のツアーは外された。

Buck-Tickの今井さんの言葉で
「不安や怖さはあっても、その先にあるのは絶対に希望だし、光なんだって。自由でいいんだよ。」
希望の前には不安や怖さが付き物なんだってことを知っておいた方がいい。希望ってのは『収穫』で、何かしらの収穫がある。
失敗したらマイナスのイメージがあるかもしれないけど、実はプラスなんだ。何がプラスかって経験。経験値だ。

中国の華僑っていって頭の良い人の本にも書いてあった。失敗したことのない奴とビジネスするなと。危険だと。

私も3年半カレー屋さんやって、何度もその怖さや不安をがむしゃらで通り越すと、楽園みたいなものが見えたりする。
今も、自分の体調について不安があるけど、こうやってnote書きたいからかいてる。

今考えると、とても安っぽい人間だった。
社長の気持ち、会社の事を考えたら、ないわ。
めっちゃ怒られたし、突き飛ばされたりした。
それでも喰らいついてやらせてもらった。
そして、かわいがってもらった。
あの時の温かい気持ちは今でも胸に閉ってある。

私は今、社長のように人を雇ってカレー屋をやっている。
あの時の私のような人にはなるべく親切にわかりやすく教えようと思うけど、手に負えない時は自然と放れるようになっている。

正直、ただただ、ライブにたずさわっていることが嬉しかった。
でも、それじゃあ、仕事にはならないんだよ。

hideのギターのローディーさんだった人に可愛がってもらった。
その方もhideが亡くなったあとに打ち込みというのを覚えて、今の会社に拾われてやってるんだと私に話してくれた。そして、
「人生そんなに甘くない」と言われた。

その空間にいるだけで感謝、精一杯やってます、それだけじゃあダメなんだよ。仕事になってないとダメなんだよ。感謝されるような仕事をしないと。

ビビッてできないじゃなくて、こえーけど
「グッと堪えて、やって結果ださないと」
いろんな事が成り立たん。
成功の方がいいけど、失敗でもいい。
まー私のころは、失敗したらボッコボコだったけどね。

まぁーみんな恐ろしかったけど、hideのローディーさんだったその人は違う意味で怖かった。
でも、可愛がってもらった。
若いっていいぞー!若いだけで許されるからなぁーww

許されているうちに整えろよー



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