Q.コピー用紙一枚でボードゲームは作れる？
A.出来らぁっ‼︎
いきなり「スーパー食いしん坊」のパロディで恐縮です。
ボードゲーム制作ユニット「愉快班」に所属しております、サファリと申します。
愉快班として楽しくボードゲーム沼に浸っていたある日、ふと以下のサイトを発見しました。
コンプリボドゲコンペ2024というボードゲームづくりのコンペディションのお知らせです。
このお知らせを見た時の衝撃たるや、
黒船の来航に歓喜したので、我々愉快班も挑戦してみる事にしました。
そもそも何故「黒船…来航…⁉︎」と思ったかというと、大きく以下の2点が挙げられます。
黒船ポイント①
ボードゲーム販売ルートに革命が…‼︎
そもそも「コンプリボドゲ」とは一体…？
コンプリボドゲとは
コンプリボドゲはボードゲームを「24時間365日、即買える、即遊べる」をコンセプトにした、新しいサービスです。
全国3万店舗以上のコンビニエンスストア※のマルチコピー機を通していつでもボードゲームの購入ができるのが特徴で、ボードゲーム制作者も在庫管理不要で初期コストを抑えつつ、ボードゲームの販売を行うことができます。
つまりコンビニでプリントできるボードゲームということでコンプリボドゲ…！
ボードゲーム好きの方は、ボードゲームを購入できる所を当然知っているのですが、
そうでない方は、そもそもどこで売っているのか知らないというケースも珍しくないので、
身近なコンビニで買えるというのは興味を持つキッカケになりそうで素敵…！
黒船ポイント②
ボードゲームのコンペディションが新設された…！
実はボードゲーム界隈のコンペは自薦できるものが少ないので、
このようにアイデアを競い合える機会が新しくできたのがとても嬉しい…！
(学生さん向けのコンペはあります！)
また、コンビニで印刷するため、提出するゲームは写真サイズもしくはA4〜A3一枚の片面に収めるという規定もボードゲーマー心をくすぐります。
あと自分が抱える事になる在庫の数などを気にせず無邪気に新作を作れるのも嬉しい…‼︎
よっしゃ！考えるぞ‼︎
と息巻いたは良いものの、まずはどこから手をつけよう…
とっかかりを探るべくサイトを確認すると、以下の3点が審査基準として公開されておりました。
ゲームシステムの面白さ
「思わず何度でも印刷したくなる面白さ」を評価します。
デザインとして美しさ
印刷物としての見た目もさることながら、ゲームを展開した際の見た目の美しさも審査基準として評価します。
紙ならでは特性
紙であることの特性を生かした
ゲームシステムである事を評価します。
まずは紙…コピー用紙ならではの特性から考えることにしました。
例えば、
綺麗に破るにはコツが要る、
何も印刷しなければ白い、
加工が簡単(切ったり折ったりしやすい)、
丸めたり筒状にできる、
書き込める、
薄い… などなど
そこでふと、光に透かす事ができると思いつき、この方向で考えてみることにしました。
"透かす"を活かすゲームシステムを考える
紙を光に透かすと、光にかざしている側に書かれている事が反転して見えます。
また、両面に印刷されている場合、それらが合わさって見えます。
異なる2枚の紙を合わせて透かせると、
何か見えてくるゲームとか面白そうじゃない…？
2枚の紙を合わせるなら、協力ゲームの形が良さそう！
など考えて出来たのが
「怪盗ヒトフデ 〜反転MAPの巻〜」でした。
ゲームの概要はこちらからご覧いただけます！↓
一筆書きでダンジョンを攻略する
ナビ役の人のマップが左右反転している
二人のマップを重ねると、お互いの想定したルートを答え合わせできる
という、道案内が苦手な人には地獄のようなゲームになっています。
ゲームシステムはもちろん、マップイラストや、エンディング分岐など頑張ったので、チラリと見ていただけると嬉しいです…！
もういっちょ考えるぞ！
もう一点別のゲームを考えようとして行き詰まっていた時、
愉快班の相方が思いつきました。
「"あ"の段だけで単語作ろうぜ…！」
こうして出来たのが「やわまざだから」です。
ゲームの概要はこちらからご覧いただけます！↓
「はちみつ」を「はたまた」とするように、あらゆる単語を"あ"の段だけであらわしつつ4文字の単語を作るゲームです。
相方とテストプレイをしながら、本当に放課後に遊ぶみたいなノリで無邪気にルールを足したり削ったりしながら作りました。
プレイフィールドを破いたノート風にしたり、背景を学校の机風にして、
「学校の休み時間に友達と遊んでる感」を目指しました。
プレイヤーの体験とゲームの印象が地続きになって、あの頃の休み時間みたいな気持ちで遊んでいただけたら幸いです。
コンプリボドゲコンペに提出‼︎
自業自得でギリギリになりながら無事に提出した後、
X(旧Twitter)で他の参加者の方の作品など拝見しながら夏の暑さにやられていると…
一次審査&二次審査…通過‼︎
なんと一次審査と二次審査通過しておりました…‼︎
(しかも2作品とも…‼︎)
ありがたい事に、一次審査通過特典として全国のファミマ・ローソンのエンタメプリントにて
ダウンロード販売いただいているので、
ご興味のある方は是非遊んでいただけますと幸いです…！
愉快班の普段のゲームはお子さんが参加しづらいものが多かったので、今回は大人も子供も一緒に楽しめるゲームを目指しました！
是非親子やお友達と遊んでいただけたら幸いです。
また、他の通過者の方のゲームも本当に面白そうな作品が盛り沢山でしたので、
良かったらコンプリボドゲコンペ作品全体を見ていってくださいね！
(私もこれから遊びます！)
広がれコンプリボドゲの輪‼︎
そして秋のゲムマにも新作を持っていく予定なので、そちらにもご期待ください！
(こちらは普段通りの言葉で遊ぶ系のゲームになりそうです)
最後に(全然関係ない話)
最後に全然関係ない自慢なのですが、
大学の時に「A3サイズのケント紙一枚だけでゆで卵を3階から落としても割れさせない装置を作る」というイカれた課題を出されて、成功させた事があります。
紙には無限の可能性がある…‼︎
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