いわくつきは塩工場にお任せ(数行日記)
6/15
二泊三日で、東京のとある島へ。雨が降りすぎていて、どんより。案内してくれた方が「あの家はいわくつきの物件なんですけど、今住んでいる人が塩工場として使っていて、毎日たくさん塩を作っているので大丈夫です」って話していた。いわくつきは、塩工場にお任せあれ。
6/16
民宿。夜4時に「ぅううわあああああああああぁ」って大きな声が聞こえて本気で震えたけど、あれはどう考えても宿にいる誰かの「仕事の納期を忘れていた夢を見たときに出す声」だったので、ニヤニヤして寝た。聞き覚えのある叫び方だぜ。
6/17
家に帰ると、息子がとんでもなくはしゃいでくれて、まとわりついて跳ねる魚の動き(もしくは軟体動物がごとく、ふにゃんふにゃんの動き)をしていた。うれしいとき、君はそうするんだね。
6/18
お風呂でのジュース屋さんごっこ中。「これはなんですか?」って聞いたら「オレンジみかんオレンジジュースです」って言われた。繊細な調合。そのあとで「牛乳ください」って注文したら「ぎゅうにゅうかぁ・・・・」ってすごく嫌そうな顔をされて、めちゃくちゃ面倒くさそうに牛乳を作ってくれた。あまりにダルそうで、異国で出会う店員みたいだった。
6/19
「ウンチする」って言った息子、ちょっと踏ん張ったあと「んー…。出ないカァ・・・」って残念そうにしてた。不完全燃焼だよね、わかる。
6/20
息子が、耳鼻科で鼻水の吸引をしてもらったあと、めちゃめちゃ泣きながらもお医者さんに「アリガト…」と言ってたのを見て、本質的なことがよくわかる人間だなと思った。
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