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どこに住めるとしても、ここがいい。

一緒に仕事をしている人が、海外暮らしを始めるらしい。
パートナーと一緒に海外暮らしを計画して、念入りな下見に行き、いつか子を海外で育てるべく、まずは一年移住してみるのだと言っていた。早速家を引き払って出発までしばらく仮暮らしだと聞き、じつは私も25歳のころに家を引き払って2ヶ月間スペインに行ったことを話し「家がなくなると、私には帰る場所がないんだって思っちゃって、ちょっと心もとなかったんですよ。そんなことないですか?」と聞いてみると、「パートナーがいればいいので」と返答があった。いいな。たしかに今の私にとっても、夫がいる場所が私が帰る場所だという感覚があるし、「帰る場所」は必ずしも家ではないのかあ。そうかあ、25歳、恋人もおらず、家もなかったから、あれだけ心もとなかったのかな。32歳の今だったら、また何か違う感覚になるんだろうか。

彼の試みは心の底からめちゃくちゃ応援(そして尊敬)していて、世界でどんな刺激を受け、どんな感性を養うのか、すごく楽しみ。一方で私自身は、いまのところ「どこで暮らせると言われても、日本で暮らしたいなあ」とはっきりと思う。私も、世界中、どこででも暮らせる。それでも、私は今この暮らしを選択し、ここ(日本)にいたい、とはっきりと思いながら、日々過ごしている。

どうしてそこまで思うのかっていうと、25歳の頃に2ヶ月間スペインに行ったときに、自分の心が望むものをはっきりと自覚したから。いつか変わることがあるかもな、と思いつつ、思えばもう7年間、あの時の気持ちが変わらずに持続している。

当時のことはいろんな記事やブログで散々書いてきたのだけど、久しぶりにブログ記事を読んで、当時の気持ちを思い出してみると意外と面白かったので載せてみます。出発の日に何を思って、1ヶ月後に何を思って、2ヶ月後、なぜ1週間予定を早めてまで日本に帰ったのか。一部は今でも公開されているブログなので誰でも読めますが、後者は今は閉鎖してしまったブログサービスに載せていたものです。

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