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Q.未経験からライターになるために必要なのは?/ディズニー日記/1歳半検診/朝の風景

「未経験からライターになるために必要なこと・できることはありますか?」と質問をもらいました。

これ、本当によく聞かれるんです。いつも同じことばかり答えていますが、いつもよりすこしだけ、詳しく答えてみますね。ちなみにわたし自身は、いまも「ライター」と名乗りつつも、いわゆるライター業としてみんなが想像するようなインタビューや取材の執筆などから最近は離れてしまったので、現状については疎いところがあるのですが、わかる範囲で。

ライティングに限らず、どんなクリエイティブ職(と呼ぶのが正しいか分かりませんが…)でも言えることですが、まず、いまの自分にできる範囲のものをたくさんつくって、いろんな人に見てもらうこと、だと思います。文章を仕事にしたい人、デザインを仕事にしたい人、脚本を仕事にしたい人、広告を仕事にしたい人、本を描きたい人、絵本を作りたい人。いろんな「つくりたい、やりたい」がきっとあると思いますが、どれも往々にして入り口ってわかりにくいんですよね。「医者になりたい」とか「教師になりたい」みたいなものであれば、まずは資格を取るために勉強して……と道筋がわかりやすいのに、クリエイティブ職の入り口は見えにくい。どうして見えにくいかって答えは簡単で、道筋や入り口なんて無いから、いや、入り口だらけだから、だと思います。

はじめ、わたしは学習参考書を作っていたちいさな出版社に就職したのですが、そのきっかけは自分で書いていたブログでした。一度お会いした出版社の社長がわたしのブログを読んでくれていて、「いい文章だと思うから、うちの会社のブログを書くアルバイトをしないか」と誘ってくれたんです。結局そのブログ事業(?)はスタートせず、その頃にはわたしは卒業間近。それでそのまま流れるように、その出版社に就職させていただいたのが、わたしの仕事人生のスタートでした。ラッキーだったこと、それと何の経験もない(しかも引きこもりだった)わたしに何か仕事を与えてあげようと思ってくれた慈悲深い社長のおかげなのですが、何度も「人に読んでもらうブログを書いていてよかった」と思ったものです。

その後、転職してWeb編集者として働いていたときは、未経験のライター志望の学生さんにも多く出会いましたが、彼らに仕事を依頼するきっかけも普段から書いていた文章を読ませてもらうことがきっかけでした。いや、よく考えたら、当たり前ですよね。お仕事は未経験で、どんなことができるかもわからない。そんな人にお仕事をお願いするかどうかを、どう判断すればいいかって、「いま、どんなことができるのか」を見せてもらうしかないんです。そこに才能があればお仕事依頼をしたいし、そこまで素晴らしい才能がなくても、光るものがあったり、学ぶ姿勢があったり、人柄が素晴らしかったり、視点が良かったり、素直だったり、なにか「一緒に仕事をしてみたいな」と思ってもらえるものが少しでもあれば、その人の前には入り口が現れる…そういうものなんだと思います。わたしの話は特殊な例のように思えるかもしれませんが、周りのライター友達などに聞いてみても「書いてみない?とある日、突然言われた」とか「仕事の一貫で、書くことが増えて、いつのまにかライターになっていた」とか「ブログを続けていたら、仕事依頼が来て、そこからいつのまにかライターに」とか……、どうやったらそんなことに?となるようなエピソードばかり。

真面目な人ほどきちんとした入り口を見つけようと思ってしまうけど、でもたぶんハリーポッターの「9と4分の3番線」みたいな感じで、意外とその入り口は身近にあって、遠くから見ている時は難しく思えても、割と簡単に門をくぐれるものなのかもしれません。もちろん、その先でどんな風に仕事を続けていけるか?というのはまた別の話なのですが、入り口自体はそんな風に、とても近くにあるんじゃないかなと。

正面突破しようとしない、というのも、わたしはよく伝えています。礼儀正しく門を叩くぞ!と意気込んで、入り口が現れるのをジッと待つよりも、「学生さん募集」と書かれているのに募集してしまった主婦や、応募締め切りをすぎているのに熱意で社長に直接手紙を書いて、ポートフォリオを送るような人の前に入り口が現れたりする。とにかく、「9と4分の3番線」はどこにでもあるので、あらゆる手を尽くしてみるのがいいのかもしれません。他の方法もいろいろとあると思いますが……、すぐにできることとしては、とにかく文章を書き(そして読み)、人に読んでもらったり見せまくったり、オープンな状態にして、続けること。その文章を、どんどん磨いていくこと。それが文章をお金に変えていく方法なのかなあと、個人的には思います。

よく質問をくれる学生さんやライターへの転職を考えている人たちに届くといいなあと長々と書いてしまいました。

最後に。ライターに限らず、どんな仕事であっても言えることですが……、なんにしても急がず、焦らず、最短距離でたどり着こうとせず。まずはいろんなものを見ながら自分の中に豊かな感情や体験を蓄積していくことも、とっても大事なことだとわたしは思います。

※今後、メンバーシップでは日記パートの前にちょこちょこ皆さんからの質問に答えていきます!これまではインスタグラムで短く回答していましたが、少し膨らませて答えたいものをピックアップしますので、noteにでも、インスタにでも質問を送ってくださいね。


2度目のディズニーランド(12月2日)

思い立って、ディズニーランドに行ってきた。前々から予定を組んでおけばいいのに、本当に予定を立てるのが苦手で困っちゃう。仕事にわずかでも余裕があって、打ち合わせがなくて、息子の体調が悪くなくて、かつ天気も悪くない日で……となってくると、本当に先読みできず、「今日!いける!」でしか日程を決められないわたしよ。そのせいで夫は仕事で都合がつかなかったので、息子と二人で行こう!と意気込んでいたのだけど、近くに住む両親が「わたしたちも行きたーい」と言うので、急遽両親も一緒に行くことに。

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