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初めて美術を「面白い!」と思えた話

週末に友人と一緒に大塚美術館に行ってきた。
大塚美術館には2年前にも行っていて、今回は2回目。

わたしは美術館自体はこれまであまり好んで行かない。なぜならばわからないから。笑 色んな絵をみながら「ふぅん…」しか感想がもてない。何を考えればいいのか、何を感じればいいのか、わからなかった。

二年前と今回と大塚美術館にいったのも、徳島の観光スポットであって、友達が興味があったからという理由。二年前は「ふぅん…」で終わっていけれど、今回は抜群に楽しかった!その学びのメモです!

全部見ようとするのやめた

大塚美術館は全部で5階、作品数多すぎて一点一点足をとめると時間が全然足りないんですよね。ということで、今回はば〜〜〜とフロアを歩き回り、気になった絵だけ時間かけてみる。ということをしてみた。

レプリカなので写真とるのはOK。今回気になった作品をのせてみよう。

(これの右。整頓より、バラバラの方が好き)
(歪んでいる感じ、中心がずれてる感じ気になる)
(輪郭がボケている感じ。曖昧な感じが好き)
(見入っちゃう。友人曰く超有名な画家さんらしい)

全部、抽象画やん…。

いままで、一番わからないとおもって、自分が理解できるわけ無いと思っていたジャンルに惹かれたことにびっくり。理解できているわけではないけど、通電できるというか、面白さを感じられるアンテナが自分の中にたったのを感じました。

2年前に大塚美術館に来た時との圧倒的な違い。
これには伏線が3つあるんですよ!

【伏線その1】ライター/楽器を通して「表現するとはなにか」を考え続けている

ライターの仕事を始めたことで、「一つのWEB記事でさえ、これだけのエネルギーが必要で人もたくさん関わるんだなぁ」と知ったので、世にでているあらゆる作品に対するリスペクトが高まっています。

最近は「三行で撃つ」という本の近藤さんの言葉がとても効いた。

・書くことは生きることである。
・いい文章を書く人は善く生きている人だ
・書くことは見えないものを見えるように作業だ
・常套句を使うな。自分の5感を使って自分の言葉で伝えろ

特にこのあたりの言葉が刺さっているのだが、これって美術にも言えることですよね。そういう視点からリスペクトをもって見れました。

見えないものを見えるようにする。これが「芸術」の「術」なのかなぁなんておもったり。

【伏線その2】認識絵本が好き
スヌーピー、ムーミン、アンパンマン、ちびまるこちゃん、ミッフィー。
この長く愛されるキャラクターが好きで、それを生めるのもすごいなぁと思っているのですが、わたしの好きな特集ばかりくんでいるのがMOEという白泉社の雑誌。

数ある特集のなかで、この谷川俊太郎特集にめちゃくちゃ影響を受けている。ここで知ったのが認識絵本の世界。

認識絵本は、ものの見方とか考え方を広げてくれるような絵本です。わたしが好きな絵本たちは認識絵本ってものだったのか!とわかりました。(気になった人は調べてみてね♡)

好きな認識絵本並べます。

もともと「教えよう」の大人の意図がビンビンに伝わってくる絵本があまり好きではなくて。作り手が面白いと思う世界観を存分に表現した結果、受け取る側も「面白い」と感じるものが生まれる(受け取り方は色々でいい)な作品が好きなんだなぁ…。と絵本の世界をとおして感じてました。

【伏線3】抽象画家さんとの出会い

aiyueyoのお仕事で出会ったコピーライターの大野幸子さんが、画家としても活動をしている方でした神奈川に戻ったらゆっこさんの個展には絶対に行こう!と決めてるくらいゆっこさんの絵に惹かれています。

ゆっこさんが画家をされるようになった経緯もとても刺激的なのでよかったら♡

わたしがこのnote中で印象的だったのが、こちらの部分。
画家を目指すきっかけとなったプログラム内での出来事だそう。


このプログラムにおいて私が大好きなコンセプトは「自分が自分に許してない表現は、絵でも表現できない」というもの。
すごく分かりやすい例で言うと、「暗い自分はよくない」って思っていると、なぜか絵具の「黒」が使えなかったりする。(面白いよね)


「抽象画って、無意識の領域を描くことなんだなぁ…」
「感覚で掴んだものを、言葉を越えて感覚でアウトプットできるんだなぁ…」

ゆっこさんのnoteや発信に触れるうちに、こんなことを思うようになった。

美術を楽しむアンテナが自分のなかに立った

こんな経緯があって、自分の興味関心とアートの世界がちょっと繋がりました。
アートのなかでもまずは抽象画。通電できるアンテナが自分のなかに立ったことがとても嬉しかったです!やっほい!!



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