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「なんとなく危険」からの卒業。私の添加物との付き合い方

仕事で関わり続ける上で、食・農分野の基礎知識が欲しい&日常生活に活かせる勉強がしたい…と考え、食育アドバイザーの資格を取得しました!

★食育アドバイザーって何?★
資格はキャリカレで勉強して取得。
バランスの良い食事・発育に適切な食べ方・食材の選び方・食事のマナー・文化・食材の背景や環境問題など”食べる”こと全般に関連した知識を得ました。日常で役立つ食の知識をお伝えできます!

さて、ここでは添加物について書きます。

なぜ最初にこのテーマを選んだかというと、私自身なんとなく「避けた方が良い」イメージはあるけれど、なぜ避けたほうが良いのかわからず、それに対して自分の考えを持っていなかったからです。

勉強し、これから自分で気をつけようと思ったポイントをまとめました。

◆そもそも添加物って何?原材料表示をみてみよう

日常ですぐに添加物の存在を確認できるのは、食品の原材料表示です。

原材料表示の「/」の後ろに表示されているのが添加物。例えば家にあった私の大好きなお菓子はこんな感じ。

(青色の部分が添加物)


膨張剤・乳化剤・香料は添加物の名前ではなく、添加物が使われた用途です。用途で一括表示が可能な添加物もあるので、同じ用途で複数使用されていることもあります。上記の例で挙げてみるとこんな感じ。

(参考:日本食品添加物協会

つまり私が食べているお菓子には少なくとも3種類以上の添加物が使われていることになります。

他にどんな用途で使われる添加物があるかというと、保存料・防かび剤・発色剤・光沢剤・酸味料・苦味料・甘味料・イーストフード・糊料・豆腐用凝固剤…など。

名前からなんとなくイメージできると思うんですが、

・品質を保つため
・味を整えるため
・見た目をよくするため
・生産を効率化して提供価格を下げるため

など、「保存がきく」「見栄えが良い」「味が良い」「安い」など消費者の需要を満たすために使用されているものだという事がわかります。

気をつけよう
自分も恩恵を受けていると自覚
しよう

添加物が含まれている食品には、普段私がお世話になっているものが多くありました。忙しい日に手軽に買えるコンビニ弁当やパン。休憩に甘いものが食べたくなった時の手頃な値段のお菓子。料理を時短でするための便利調味料。食卓に一品追加したい時の惣菜。

私が当たり前に求めている便利さや安さに一役買っていたのが添加物だなんて思いもしませんでした。

出来るだけ添加物を使用していないものを選ぶことも出来るけど、価格が高かったり、保存が効かなかったり、近所のスーパーで売っていなかったり。普段の生活を考えると少し選択のハードルが上がってしまうのは事実。

日常から添加物を使われた食品がなくなったら…と考えると想像しただけでかなり不便。需要があるから生産され供給され続けているのだ。

まずは自分が恩恵を受けていることと、その消費行動が添加物を使った食品を生み出す一因になっていることを自覚しようと思いました。


気をつけよう②
危険性が未知だからこそ、なるべく少ないものを

もともと添加物に抵抗はなく、小さい頃から普通に色々食べていた私。

「色々言われているけど、今でも使われてるってことは、キチンと管理されて使われているはず。何が問題なの?」というのが率直な疑問でした。

添加物の使用は法律により定義され、行政の定める厳格なルールが決められています。それぞれの添加物の安全な使用量はテストをした上で定められており、その範囲内で使用されています。実はそのテストの方法に懸念があったのです。

①人体でテストした訳ではない

テストと言っても人体で実験する訳にはいけませんよね。そう、ラットなどの動物を使って実験をして、人が生涯で摂取しても全く影響がない量を求められています。そこから日本人の各食品の摂取量などを考慮した上で、使用対象食品や最大使用量などが決められている訳です。

ですが、あくまでも動物実験であって人間で証明した訳ではありません。例えば「リン酸塩」などラットの実験で問題なしとされても、人間では骨粗しょう症の一因となることが後から判明したものもあります。※リン酸塩は今も使用されています

また、過去に認可されていたけれど発がん性の危険が確認され、後々使用禁止になった添加物も。今使用されているものでも、後々の研究で危険性が判明する可能性があるのです。

②複合でのテストは行われていない

上記のテストはそれぞれの添加物単品で行われていますが、添加物を複数同時に摂取した場合にどんな影響があるかのテストは行われていないそう。理由は組み合わせが無限大でテストしきれないから。

例えば「ソルビン酸」と「亜硝酸塩」との組み合わせは同時に摂取すると化学反応を起こし強力な発がん性物質を生成すると言われています。(私が直接確認できた商品はまだないですが、ハム・ソーセージなどの加工肉は、その両方が使われているケースがあるそう。)

たくさん添加物が使われているほど、その影響は”未知”なのです。

もしかしたら、たくさん摂取しても全然問題なく元気に過ごせるかもしれない。だけど、逆に後々不調の原因にならないとも言い切れない。

知ってしまった以上、少なくとも私は危険性が未知なものを積極的に取り入れる気にはなれなそうです。普段の生活に無理のない程度に、出来るだけ添加物の少ないものを選ぶようにしようかなと思います。


気をつけよう③
嬉しい売り文句ほど原材料のチェック

勉強がてらスーパーで色んな食品の原材料欄を見てみると、あることに気がつきました。

砂糖不使用」を謳っているお菓子は砂糖の代わりに甘味料
塩分カット」の漬物には塩の量を減らす代わりに保存料

ついついダイエットや健康を意識した時に、手に取りそうなパッケージの商品には、他の同等の商品より添加物が多く含まれているケースがたくさんあったのです。

そりゃ、お菓子が食べたいのに甘くないものは好まれない。だから砂糖の代わりに甘味料を代用する。本来保存のために使用している塩を減らすなら、美味しく浸からなかったり悪くなるのが早いのは当然。だから保存料を使うし、味を整えるための調味料を使う。

「ダイエットしたいけど甘いお菓子が食べたい」「減塩したいけど漬物が食べたい」消費者が求めるものを実現する手段として添加物が使用されているケースがあったのです。手軽に希望を満たすために、別のリスクを積極的に受け入れている可能性があったと考えたことありませんでした。

◆知った上で自分の選択を考えよう

普段私が美味しく食べているもの、使っているものを考えるとやはり添加物はありがたい。特に時短調味料など無いと困っちゃう。だけど「普段使う調味料だけでも無添加を選ぼうかな」「食べる頻度や量を減らしてみようかな」など、選択に思考が生まれるようになりました。

最後に知人にオススメされて読んだ本から、ちょっと衝撃的だったエピソードを紹介。(読みやすくてわかりやすくてオススメです)
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著者の安部さんは、かつて仕事で加工食品業者に添加物の活用を提案し促進していた方。課題を添加物で解決することで、顧客からも社内でもかなりの高評価を得ていたそう。

ところが製造の過程を知っているからこそ、提案したレトルト食品(誰もが知る大ヒット商品)を自分の子どもが食べようとした時、咄嗟に「食べてはだめだ!」と取り上げたのです。(この出来事をきっかけに安部さんは会社を辞め、添加物について消費者に知識を伝える活動を始めます。)

どんなものが使われているか知っているからこそ、自分の子どもに食べさせたく無いと思ったそうです。
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「色々言われてるけど美味しいから食べる!」「ちょっと怖いから控えよう」「絶対に口にしたく無い!」など色々な意見があると思います。いずれにせよ、普段口にしているものは一体何なのか知り、積極的な選択をすることで「なんとなく」口にするよりは食事の満足度を高められるのではないでしょうか?

私自身あんまり気にしすぎると気持ちが疲れてしまう。そもそも添加物に限らず、どんな食べ物も過剰摂取は良くないですよね。なので、添加物については自分が気になる最低限だけ気をつけつつ、「色々なものをバランスよく食べることを一番に心がけよう」と結論に至るのでした。

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