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「嫌い」の反対は

このところ,一旦公開した記事を非公開にしたり,過去に非公開にした記事を手直しして公開したりしている。

そのときによって気分が変わるので,公開した翌日に書いた内容に後悔(シャレではない)して非公開にしてみたり。

非公開にした後に”書いた時点での自分の気持ちには嘘はつきたくない”と思い直して公開したくなったりするのだ。


  へいき平気。大丈夫。

…のつもりだけど,やっぱり不安定なのかな。


昨日まで3日ほどは,彼のいやなところを思い出して嫌いになっていた。それはそうだ。四半世紀あまりそばにいたのだから,きれいごとばかりではない。

  嫌い,きらい。大嫌い。

  みんなが言うほど,いい人ではないよ。

でも,相手の欠点を思い出すことで,自分が至らなさをごまかし正当化する自分のずるさに気づくと,ますます気持ちのやり場がなくなるのだ。


そして,ふとした瞬間に何かを思い出して悲しくなる。

それは仕事中に席を立って資料室へ行ったとき。

職場を退勤してエスカレーターで下るとき。

始終,気持ちは「嫌い」と「かなしい」の間を行ったり来たりしている。


  そうか。相手がこの世にいないと,「嫌い」の反対語は「好き」でなくて「かなしい」なのか。

  「好き」にもなれないんだ。


”そういえば「かなし」って,古語では「愛し」の意味だったっけ”

それに気づいたら気持ちが崩れそうになり,考えるのをやめた。



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