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「億り人の遺言40」毎日ショートエッセー:古い羅針盤137章

利確とは、今迄儲けた分をしっかりと懐に入れる、詰まり利益を手元に換金することを指す。この考えは長期・分散という投資活動の基本とは相容れない。但し、投資を年金扱いとして考える私等高齢者や、あるいは、投資会社に従事している人にとって、目の前の利益は手堅く手取る必要がある。前者は正に、それが生活費に変わり、後者は売上・会社の利潤となり、会社にとってはハッピーだからだ。もちろん、含み益として内含する手もあるが、企業経営では短期利益追求が筋なので、利確は大切な手法である。私は法人も運営しているので、個人的には長期志向だが、法人的には赤字補填に利得も大きな手立てとなるので、短気の利得に走るケースも儘あるのだ。但し、法人的にも長期繁栄を趣旨とするならば、利得は長い目で見れば決してお得ではないのだ。昨年末から年始に掛けて、私は米国高配当株式を一斉に売却した。年を越せば、円安、米国株安に時代が転換するという見込みで、株価が暴落前に利得をしようと思ったからだ。が、読者の方もご存じの様に、年明けも米国株は強く、更に円安が進み、もし、あのまま売却せずに保有していたら?と猛省する昨今である。「世界と人間を操る お金の学校」:渡邉哲也氏を読んでいる。

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