「都市という生業を知る 1」毎日ショートエッセー:古い羅針盤126章
私たちは大都市に憧れる一方、それが抱えるリスクも同時に学んでいる。憧れるのは、お金さえあれば何でも揃えることの出来る利便性と優越感だろうか。リスクは居住空間見合いの高コスト、あるいは密集故に災害時の避難困難さにあるだろうか。それでも、狂乱的なタワマンや高層ビル建設ラッシュにみる、物悲しくも見えてくる不動産投資は、相変わらず都市が投資物件として魅力を保持している証拠でもあろうか。先日見た、NHKドキュメンタリーの異次元緩和10年間の軌跡でも、金融緩和によって円安と金利安を招き、