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麻雀放浪記

台東区の南千住まで麻雀を教わりに行ってきました。
場所はいわゆる日本三大ドヤ街のひとつと呼ばれる山谷地区です。

道ばたにバナナの皮が落ちていたり、裏道に入ると高齢化した日雇いのおじさん達が点々とネックレスのように座り込んで美味しそうにお酒を飲んでいたりと、「あしたのジョー」で名高い泪橋交差点を渡ったあたりから空気感が変わってくるのですが、思っていたほどおっかない感じはなく、むしろ私が生まれ育った昭和40年代の葛飾柴又を彷彿とさせる街並みでなんだか懐かしかったです。

驚いたのは通り沿いに映画喫茶というのがあり、好奇心にかられて中をのぞくとそこは日雇いのおじさん達で大盛況だったこと。
思わず店に入って混ざりたくなるくらい、店内からは熱のこもった活気が漂ってきました。
やっているのはどうやら昔の東映映画みたいなノリの古ーい映画なのですが、もともと餃子屋さんらしいその店だけがやけに賑わいを見せており、それが閑散とした街並みの中でひときわ異彩を放っていました。
映画ってやっぱりすごい。

そして麻雀終わって連れていってもらったのが地元の人気居酒屋「丸千葉」。
かなり前から予約困難店となってしまっているという名店です。
これがまあ何を食べてもいちいちべらぼうに美味しくて。
ハンバーグにメンチカツ、牡蠣とほうれん草炒めなど、しゃらくさい言い方をすれば「仕事がしてある」ありがたい料理のオンパレード。
寄せ鍋も2人前とは思えないほどの量が出てきて、シメの雑炊なんか絶対無理だよと言いながらもつい美味しくて食べちゃって、ふと横目でカウンターの常連さんを見ると、これまたとてつもなく美味しそうなカツ丼なんかをかっ込んでいて、あああんなの取り調べで出されたら私なんか全部ベラベラ喋っちゃうだろうな、と思いながらお土産のから揚げを手に山谷の街を後にしたのでした。

早く麻雀覚えてまた行こう。

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