駿台学園中が全国制覇&好選手を輩出する理由とは? 書籍の仕事まとめ#6 『中学野球 全国制覇の最強㊙メニュー』
野球の動きをトレーニングで身につける
取材を通して、駿台学園中が強い理由がわかりました。
それは、徹底した「土台づくり」です。
野球では、動きの再現性が求められます。
試合の緊張する場面で、いつもどおり体を動かせるかどうか。
そのための基本を、トレーニングやドリルで身につけているのです。
西村先生は言います。
「生徒たちは限られた環境と時間で練習に取り組んでいます。
メニューの多くは、体をつくるトレーニングの動きが、野球の技術につながっているもの。
この練習は何のためにやっているのか。
どういう動きをするのか。
それを明確にして、意識すべき点を確認しながらやっています」
つまり、トレーニングの1回1回が、野球の1球1球につながっているのです。
練習の質の高さは、中学生のレベルを超えているのではないでしょうか。
中学時代に基本を習得する意味とは?
駿台学園中で選手のみなさんが練習している姿を見ながら、
「僕も中学時代にこんな練習のしかたを教わりたかったなぁ……」と、
うらやましくなりました。
そうしたら、もうちょっとうまくなっていた……かも。
僕は兵庫県の佐用町という田舎町の中学で、軟式野球をやっていました。
練習といえば、フリーバッティングとノックくらい。
基礎練習やトレーニングは、冬の間にちょっとやるくらいで……。
まあ、「こういうもんだ」「これが当たり前だ」と思っていたので、何の疑問も持たずに日々、同じ練習をやっていました。
読者のみなさんは、中学時代、どんな練習をしていましたか?
今の時代は、情報もたくさん手に入ります。
中学生ともなると、チーム内のレギュラー争いはもちろん、将来を見据えて「もっとうまくなりたい」と向上心をもっている球児が多いのではないでしょうか。
技術練習に時間を割くと思いますが、中学生の時期は成長期です。身長が1週間に1㎝伸びることも珍しくありません。
そうなると、せっかく技術を習得しても、体が変わってしまいます。
同じ動きをしたつもりでも、同じ結果にはならない。
「あれ? おかしいな」と感じると思います。
ここで求められるのは、自分で修正できる力。
本書には、基本の動きを見につけるトレーニングについて、目的や手順、動きのポイントがわかりやすい解説が書かれています。
それらを実施しながら「今、体がどういうふうに動いているのか」が把握できるようになれば、修正力も身につきます。
もちろん、基本の動きを見につければ、パフォーマンスも向上するし、ケガも予防できます。
将来のために土台をつくっておこう
本書は中学球児の成長を強力にサポートする一冊です。
「基本を身につける」
「ケガをしない体をつくる」
という土台をつくっておけば、高校野球で活躍できる可能性が高まります。
「レギュラーになりたい!」
「もっと上手くなりたい!」
そんな熱い想いをもっている中学球児のみんな、ぜひこの本を手に取ってみて!
保護者や指導者のみなさん、この本を参考に、子どもたちの成長を応援してあげてください!
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