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学校健診での医師の行動について

最近、学校健診において二次性徴を確認するための陰毛所見を行った医師の行動が世間を騒がせています。この行動について、様々な意見が飛び交っていますが、私自身の経験から感じることを述べたいと思います。

私はターナー症候群という病気を持っており、幼児期からずっと病院に通っていました。そのため、医師の行った所見はごく普通の検査の一部でしたし、その意図も理解していたため、特に疑問を持つこともありませんでした。何より、私を診てくださった先生のことを信頼していたので、「こういうものなのだ」と受け入れていました。

しかし、一般的な健診の場で突然このような所見を受けると、多くの人が驚きや不快感を抱くのは当然のことです。特に、何の説明もなく行われた場合、その感情はさらに強まるでしょう。

おそらく、この健診を行っていたのが内分泌系の専門医だったということを考えると、医師にはやましい気持ちなどなく、真面目に診察をしていたのではないかと思います。実際、私自身の経験からも、二次性徴の早期発見は非常に重要です。私は幸いにもホルモン注射を受けることができましたが、その薬は高額であり、すぐに手に入るものではありませんでした。当時と今とでは状況は異なるかもしれませんが、幼少期から病院に通っていた私ですらそのような経験をしていることを考えると、一人でも多くの人が早期に発見され、必要な治療を受けられることを望みます。

治療を受けることができた私は非常にラッキーだったと思いますし、親や先生にも感謝しています。もし治療が受けられなかったら、私の体つきは確実に今とは違っていたでしょう。だからこそ、早期発見の重要性を痛感しています。

もちろん、今回の件について説明が足りなかった点や、アップデートが必要な部分はあります。健診の方法や配慮については、今後も建設的な議論が必要です。重要なのは、医師や関係者が必要以上に叩かれることなく、どのようにして改善していくかを冷静に話し合うことだと思います。

私たちが目指すべきは、すべての子どもたちが適切な医療を受けられる環境を整えること。そのために、配慮すべき点はしっかりと配慮し、健診の方法についても見直しながら進めていくことが大切です。

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