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2024/10/05

いくつもの足音が聞こえる。

跳ねるように歩く音、
硬く不規則に行き来する音、
優しく静かに過ぎ行く音、

色とりどりのネオンと喧騒の中、
私はただ、待っている。

冷たい空気が私の手を掴んで離さない。

私は時の狭間に落ちてしまったようだ。
ただただ、通り過ぎゆく人を眺める。

ふと、背後から温かな空気が流れてきた。

楽しげに通り過ぎゆく彼らの顔を
ぼーっと眺めながら、

私は振り向くことなく
ただただ、立ち竦んでいた。

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