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この人、天才! 1・木梨憲武

2021年3月29日(月)、テレビ好きの僕は朝の情報番組の改編が気になって、珍しく早起きをした。TBS「ラヴィット!」、フジテレビ「めざまし8」のスタート、MCが水卜麻美アナになった日本テレビ「ZIP!」、岩田絵里奈アナが加わった「スッキリ」を観るためだ。

だが、早起きをしてしまい、6時40分に目が覚めた。テレビを点けて、フジテレビ「めざましテレビ」にチャンネルを合わせると、「イマドキ」のコーナーが流れていて、イマドキガールに新加入した糸瀬七葉さんのVTRが流れていた。しばらく観ていると、「この後、糸瀬さんにはスタジオでもう1ポーズ紹介してもらいます」というようなことが紹介され、VTRが終わると、スタジオで糸瀬さんがVTRとは別の衣裳を着て、自分の名前とコーデの紹介をして、すぐ司会のアナウンサーに切り替わった。
たった一瞬の出来事だった。

もちろん、みんなが集まるのはこの朝の時間しかないから、出演者やスタッフへのあいさつの意味もあったのだろう。
ただ、めんどくさがり屋の僕からすると、「たった数秒のためだけに朝早くにお台場まで行ったのか…」と思ってしまった。

僕はチャンネルを変えたり、もうひと眠りしたりしたのだが、糸瀬さんのインスタによると、「めざましじゃんけん」のコーナーもあったみたいなので、良かったなと思った。

ただ僕は、もったいないな、と思った。出演までの動向や出演の感想などをインスタに上げるために録画したり、インスタライブとかしても良かったんじゃないかなと思うのだ(権利関係の問題も絡むから新人には難しいと思いますが…)。

女子高生の流行…いる?

テレビ番組でよくあるのが、ティーン(主に女子高生)の流行を取り上げる企画だ。人、物、言葉、遊びなど、テレビ制作スタッフは常にそれを探している。
 だが一方で、それを取り上げてテレビで流す時には、その流行はもう終わってる、その結果、ホンモノの女子高生やティーンには常にバカにされるという状態が続いている。
 テレビは常に新しいものを探しているので、それは仕方のないことなのだが、視聴者側には、あまりにも意味が無いことじゃないだろうか?

おっさん天下なのはわかる。若者の意見が取り上げられにくいのも。
ただ、些細なことと思っている事で炎上してしまうこの時代に、感覚は常にアップデートされなくてはいけない。学ぶべきは、「ティーンの流行」ではなく、「ティーンの常識」ではないだろうか?

3月28日放送のフジテレビ「ワイドナショー」では、海老野心さんが聖火リレーのライブ中継について、「電波が悪くて、画質が荒れ荒れだったんですけど、やっぱり画質命じゃないですか。なので見てて疲れちゃって。」「きれいな(ランナーを務めた)石原さとみさん見たかったのに、荒ら荒らだったので、ちょっとなって」と、画質の荒さを指摘していた。

もう耳にタコだと思うが、今の時代は「スマホがあるのが当たり前」とよく言われる。ということは、スマホでやれることはもう全部できなくちゃダメ、古いのである。

木梨憲武さんの凄さ

さる2021年3月13日(土)、TBSラジオ「土曜朝6時 木梨の会。」(6:00~7:00)に古坂大魔王さんが緊急出演した。事前に木梨さんと古坂さんが偶然に出くわし、ゲスト出演となったという。
実は古坂さんはとんねるずの大ファン。番組で語られたが、フジテレビがネットされていない青森では、「とんねるずのみなさんのおかげです」が夏休みの夕方にまとめて放送されていたそう。
そこから、「お笑い芸人」ではなく、「とんねるず」になろうという気持ちで芸人になり、お笑いユニット「底抜けAIR-LINE」時代も、ボケ・ツッコミではなく、貴さん・憲さんの役割で動いていたという。

そんな古坂さんから憧れの憲さんにオファーがあり、2021年3月17日(水)、古坂大魔王さんがDJを務め、木梨さんと共演経験もあるねおさんも出演しているNACK5「THE魂」(20:00~23:00)に木梨憲武さんが生出演!冒頭の約30分に渡ってトークを行った。

と、番組では約25分のトークの後、木梨さんの曲が流れる中、お別れとなった。

だが、この時の模様を木梨憲武さんは自身のインスタグラムのインスタライブで生配信。NACK5の狭いスタジオや出演終了後、先頭で暗い廊下を歩き、電気の通ってない自動ドアを自らこじ開け、半分閉まったシャッターを潜り抜ける姿も配信された。

木梨さんが外に出たところで、曲の時間を利用して追ってきた古坂大魔王さんとねおさんからお礼され、一緒に記念写真の撮影をして、少し歩きながらカメラに向かってしゃべり、配信は終わりました。

まあ、もちろん「木梨さんだから…」という意見もあると思うが、いつもカメラを回して、イイものを共有するために記録しておくってことは、これからの時代当たり前なんじゃないの?と思うし、「権利関係が…」っていう言い訳は、もっと話をしたり、頭を下げればできない事じゃないんじゃないの?と思うんです。

話を最初に戻すと、旧来の芸能ルールで、これからの若い子を下積み経験のごとく扱うことって、テレビにとってネガティブな印象を与える、マイナスなことなんじゃないの?と思えてしまうんです。

いつの時代も、いつも楽しいことをして、楽しい人、楽しい仕事、楽しい世界だと思わせる木梨憲武さんって、天才だな!と思うのです。


【余談】

木梨憲武さんの言葉で印象に残っているものがあります。
「ウチらは間を埋めるのが仕事でしょ!」
これは「とんねるずのみなさんのおかげでした」の中で、共演する若手芸人たちに檄を飛ばしたときの言葉です。

「コントでおばあさんをやるってなった時に、まず浮かんだのが志村さん。志村さんのマネになっちゃいけないから、親戚の静岡のおばさんを基にしました」
これは2020年4月4日、TBSラジオ「土曜朝6時 木梨の会。」で、志村さんが亡くなられた後に語られた言葉です。

とんねるずさんはよく、芸人というよりもタレント・スターのイメージ、ご本人たちも「俺ら芸人じゃない、歌手だから」という風におっしゃられるんですが、こういうところにプロとしての責任感、プライドを感じるのです。

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