『私が女優になる日』から学ぶ番組作り

2023年1月21日放送のTBS『私が女優になる日』の【モテちゃダメよ講座】前編を観た。
とても面白かった!

今回は、MCのニューヨークと女の子たちの家族的な関係が仕上がっているところに、河邑ミクという異物が入ってくる。
『THE W 2022』ファイナリストとしてテレビ出演し、企画冒頭のVTRで説明があったように、しっかりと河邑のキャラが説明されたところで、

【モテポイント=ダメ!】

という評価軸が新たに形成される。
そこで彼女たちから取った事前アンケートを、河邑のキャラを頼りにしてイジッていくのだが、河邑のブレない圧倒的経験値と、MCニューヨークが河邑の評価軸に乗っかって、(ちょっとは異を唱えるも)邪魔しないで、逆に女の子たちを注意する【ツッコミボケ】的なスタンスが番組の流れをスムーズに作っていった。

つまり、【女の子たちのモテポイント=注意しなければいけないダメな、間違ったところ】という逆転現象的なツッコミボケになっているのだが、女の子たちも一切異論や不満を唱えないし、視聴者には女の子たちが魅力ある子たちに見えるようになっているのが、全体的に良かった。

良かったところ

・企画への導入
男社会の芸人界を潜り抜けて来た河邑の提言をすんなり受け入れるニューヨークのスタンスに感銘を受けた。
(異物をナチュラルに受け入れる事で、企画を違和感なく視聴者に伝えられるところに、コントで培われる演技力と、「平場」と呼ばれるネタ以外の芸人のフリーゾーンでの対応力の必要性を感じた。子どもの頃にアメリカのファミリードラマ『フルハウス』を観ていた時の気持ちに戻った。)
・河邑の回答力
小腹が空いた時に食べるモテない食べ物の回答に「スティックパン」は秀逸!


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