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「題名を差しあげます」



妄想が歩道橋の手すりのむこう居合わせないのにヒュっとする



試しにと飲むスプライトほどよく炭酸ぬけて同情してる



とてもきれいに剥いてある薄皮みかんまんまるを潰せない



剥かれてるバナナの皮を戻してく縫い目のむこう柔なメンタル



合わないってさ、もがいても合わなくて愚痴は訳ありで水曜に吐く



上機嫌だったはずの帰宅路は不穏を抱えて溜息をつく



凛としてわんこの着ぐるみそのなかでねこが扇子で仰いでいます



[小袋に茶葉いれる地味な作業]お湯に煮出してあした持ってくの



月曜の大事な仕事わすれない念じています私の中に




#短歌