![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/91243760/rectangle_large_type_2_3ed7458b95da69ea103a47b718734077.png?width=1200)
猫とわたし①
我が家には猫がいる
去年仲間入りした
真っ白な猫
女の子
年齢は分からない
二年ほど前から野良猫が数匹我が家に顔を出していた
赤トラとキジトラだ
義母が小屋に餌を置き始め
冬には段ボールに毛布を敷き詰め寝床を作る
小屋の戸は猫が通れるくらいに開けて
義母、必死
警戒心が強くて人の気配がすると
すぐに逃げる彼ら
朝小屋を覗くとエサは空っぽ
寝床はそこにいたと思わせる形跡が
それから猫同士で情報を交換し合っているのか
他の猫もちらほら遊びに来ている
猫たちと仲良くなりたいなぁと思いながらも
警戒心の強い彼らとの距離は縮まることはなく…
人懐っこい猫来ないかな~
なんて思っていた去年の春
仕事から帰るとすでに帰宅していた夫のお腹の上に白い物が
その物はゆっくりと私の方を見た
白い猫だった
![](https://assets.st-note.com/img/1668506381511-cgzplren7q.jpg?width=1200)
家のすぐ近くで働いている義母は
お昼休みはいつも家に帰ってきてお昼を済ませるのが日課だ
その日も家でお昼ご飯を済ませた義母が
職場に向かう途中、歩道にうずくまる白い猫と出会った
鳴くこともなくただ義母の顔をじっと見つめるだけ
何となく気になるものの、 職場へ向かう義母
夕方、帰宅した義母は小屋に行くと
何かがうずくまっている。
昼間に出会った猫だ。
昼に足しておいた餌は彼が食べたようだ。
義母は勝手口から家に入る。 扉は開けたまま。
立ち上がった彼はヨタヨタと家の中に入ってきた。
一度抱き上げて小屋に戻す。
が、またヨタヨタと家の中に入ってきた。
まるで助けてください。 ・・・と言っているかのように
夫が帰ってきてからは、寝そべった夫のお腹の上に乗っかり
前足を隠してうずくまっていた。
敵はいないと判断したのだろう。
きっとどこかで飼われていたのだと思う。
まったく警戒心がない、 人慣れしている。
義母はすぐにトイレや餌など買いに出かけた
その間に私が帰宅。 固まる私。
夫から離れない猫。
私:飼うの?
夫: うん、飼う。
猫: …(よろしくね)
以前からペットを欲しがっていた夫は即答だった。
彼は我が家の住人になった。
女の子だから彼女だね。
こうして私たちと彼女は出会った。
去年仲間入りした
真っ白な猫
女の子
年齢は分からない
名前はハニ
![](https://assets.st-note.com/img/1668556340291-7kuW6xFjJK.jpg?width=1200)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?