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マイウェイには共感できない

テレビの歌番組で「My Way」という曲を知った。ことし最後の放送のラストを締めくくるにふさわしい、率直でどこか超越した歌詞だった。

この曲が胸から離れなくなり、探したところ本家本物の方が歌ってるらしい動画をやっと見つける。

優しそうで穏やかそうなアメリカの渋いイケてるおじさまが、伸び伸びと歌っている動画だった。日本語訳の歌詞が載っていたが、これがもう、素晴らしい。

シルバーに近い白髪の優しそうなおじさんが、

「人生を振り返り後悔もあるが気にするほどではない ただ自分自身の信ずる道を生きてきたのだ」

と自分自身の人生=マイウェイを悠々と振り返る。

これは、ほんとに理想的な


マイウェイ

いろいろあるかもしれないけど、こんなふうに思えるような人生を生きたいのよ…。

と年末のちょっとしんみりした中で、共感した矢先。

ふと気になった。

いったいこのおじさんのマイウェイはどんなものだったんだろう。

歌っているおじさんは、「フランク・シナトラ」という方らしい。

検索してみる。

検索結果は、膨大な量だった。

明らかにとても有名な人の時の検索結果数だ。
私はどうやら無知だったらしい。

とりあえずWikipediaを見てみる。


Wikpediaのページも、めちゃくちゃ長い。

画像もしっかり入ってるし、著名な方であろう雰囲気が伝わってくる。

Wikiを引き続き見ていると…


待ってくれ。


歌手としてだけでなく、俳優としてもすんごい活躍してる。アカデミー賞もゴールデングローブ賞も獲っている。

それなのにあんなに歌の上手いおじさん。。

何者。。。

想定外の情報量の多さに、夢中でWikpediaのページをスクロールしていると思わず指が止まった。

「マフィアとの関係」、、、?

えっ、ケネディとの親しかった?ゴッドファーザー」で取り上げられている。。?

なんと。


マリリンモンローにプロポーズ、、、?

ケネディ、マフィア、マリリンモンロー。人生に出てくるワードが一つ一つ強すぎて架空の話にしか思えない。

数分前まで、このおじさんのマイウェイに対して感じていた共感は、一瞬で驚嘆に変わった。

あんまりにも私の想像していたマイウェイの規模感と違っていた。

でも、いいのだ。

これから先、マリリンモンローやマフィアや大統領が出てこないマイウェイには、なってしまう予定だ。

いまだに腹8分目の適量が分からなくてすぐお腹が空くか食べ過ぎてしまって後悔したり、ゆとたわで作ってる2曲目がうまく完成できなくて本気で試行錯誤したり、仕事でもう新人とは言えない時期になってきたけど私はやれることが増えてるんだろうか…とふと考えたり

キラーワードは1つも出てこないけどこれが私のマイウェイだ、と言えるように、マイウェイの歌詞の通り、私は私の信ずる道を進んでいきたい。

 
2020年のマイウェイ。

ちなみに、このマイウェイという曲は、どうやら美空ひばり、加山雄三、布施明、尾崎紀世彦らがカバーしている模様。

マイウェイ(曲)はやっぱりものすごくすごい。

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