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怠惰な日曜日

12月にしては暖かい一日だった。
カーテンの隙間から差し込む朝日に気付かないふりをして、二度寝しようと試みた7時半。日曜日の朝。

長男の「キッズルームで3人で朝ご飯食べたいよ〜」の声に、「先に行って暖房付けてて....10分くらいしたら行く....」と母親らしからぬ返事をした。

階下で、扉が開いたり閉まったり、カチャカチャとお皿を運んでいるような音がする。
間違いない。これは、長男が朝ご飯をキッズルームにせっせと運んでいる音だ。

さすがに親としてこれはどうなの...?!と自分を奮い立たせ、まどろむ次男を抱っこして階段を降りると、

パンと取り皿と自分の飲み物をバッチリ準備した長男が私達を待っていた。

しかも、「ママは何飲みたい?僕持ってくるよ?」とまで言う献身っぷり。あぁ、私は己が恥ずかしい。
「さすがに飲み物は自分で持ってきます」と言うと、「じゃあ僕は次男ここで見てるからお母さん一人で行ってきていいよ」と完璧な気遣いを見せる長男。
何?この子、本当に私から生まれてきた?

こうして私は、「にいにとボールで遊ぶ?」という優しい声を背にキッチンへ紅茶を作りに行き、楽しそうに遊ぶ2人を眺めながら用意されたパンをかじり、最高のサンデーモーニングを過ごした。

それから午前中ずっとキッズルームでYoutubeを流しながら遊んで過ごした。
お昼ご飯を食べたら、午後の映画タイムに備えてお菓子作り。

水と油を混ぜて焼くだけのフィナンシェの素で。余ってたチョコチップと胡桃と板チョコとアーモンドスライスも追加投入したらすごく美味しかった。

ちょこっとだけ外に出てブランコで遊んでから、映画タイム。

子供向けの超王道クリスマス物語。
音楽に合わせてノリノリで踊る次男が可愛かった。ラストで私はうっすら涙ぐんだけどね。

観終わってから私と次男は床に転がって寝てしまって。
長男は、実は終わってなかった宿題の計算プリントをせっせとやっていたらしい。
やはりここでも私と次男だけ怠惰。

それからはいつも通り、お風呂に入ってご飯を食べて歯磨きをして、息子達に挟まれながら就寝。なーーんにも頑張らない一日だった。

こういう平穏な日曜日のことこそ、覚えておきたいと思って、ここに記録しておく。
子供達が宝物で大好きだよという気持ちも一緒に。


ApplePencil購入資金、もしくは息子に酢だこさん太郎を買い与える資金になります。