190527 人口減少対策会議1【観察日記②】

初夏の気持ちい天気の日が続きますね。
そんな先日の暑い日、インターン2回目の同行として人口減少対策についての話し合いの場に参加してきました。

「人口減少」は協力隊の仕事で考えることも多い内容のため、仕事に活かせる実用的な学びが多くありました。
長くなりすぎるため、このノートには気づいたことや考えたことをまとめ、講義で教わった知識やポイントは別ノートにまとめます。

…と文章を数日で8割書いたのに今まで出せてないのが私の困ったところ。
時の流れが速いですね。

1.「思考力」は才能ではなくスキル
2.ファシリテーターの個性と意図
3.まとめとKPTA自己評価


◇◇◇

1.「思考力」は才能ではなくスキル

今までの山本さんのお話しの中でも何度か出てきたセリフ。
思考力やアイディア発想力は天性のセンスだと思い、諦めのような気持ちがあったときにお聞きしてとても希望のあることだと力づけられたことを覚えている。

ではその「スキル」とは何なんだ?

問いの答えはたくさんあると思うけれど、自分の中で1つ得られた気がした。
それが、「思考のテンプレート(モデル)を多く知り、場面によって最適なものを選び使えること」

今回、話し合いをする前に「システム思考」を中心とした考え方や問題解決のプロセスとなる方法をレクチャーしていただき、練習をした。
前回の同行でも、振り返りの際に「KPT+A」の評価方法を教えていただいた。

山本さんに同行させていただいていると、今の時代、有用な方法はすでにたくさんあるなと再確認する。

それらの様々な知識を数多くもっていること、
状況や目的によって使い分けられること、
その方法を使いこなせるだけ練習すること。

それが思考力のスキルを鍛える方法。
日々進化していく知識を入れ続けて鍛えることは誰でも努力で得られるけれどとても大変なのは明らかで、いっそ「才能」と諦められたら楽ではあったなと思ってしまった(笑)

でも今までお会いした「かっこいい」と思った方々は、それらの知識や方法を身に着けているからこそできる会話を繰り広げていたんだよな…。
私ももっと学ばねば。
本を読みましょう。考えましょう。話しましょう。


2.ファシリテーターの個性と意図

午前中に「システム思考」を中心とした考え方や問題への取り組み方の講義と練習をし、午後は実際のデータをもとに話し合いが行われた。

今回は「自然減」「人口減」という切り口で2つのチーム分かれて話し合を進め、それぞれ講師の方がファシリテーターとして入った。
その2つのチームが全く違うタイプのファシリテーターで、雰囲気や話し合いの様子が違い興味深かったので個人の主観のでまとめ。

〇目的・意図
自然減: 「泳がせて様子を見る」
→自主性を大事にして、チームの個性を引き出すことを優先。
人口減: 「知識を身に着ける実践練習」
→午前に習った知識や方法を実践的に行い、実践的に思考力を鍛え、感覚を体感で身に着けることを優先。

〇介入・言葉がけ
自: ほとんどなし。記録や進行もメンバーに任せ、話に詰まったときもチームで乗り越えるのを待ち、時々進め方のアドバイスをするのみ。
人: 進行・記録ともに受け持ち、主体となって話を進める。事例も積極的に公開し、話の展開を進める問いや方法を数多く提示する。

〇話し合いの様子
自: 行き詰ることも多く、どう進めればいいのか模索しながら一歩ずつ前に進んでいた。
人: 話の展開が早く、わっと盛り上がって話すことが多かった。

〇チームメンバーの感覚と雰囲気
自:
◎ 自分たちの考えた意見として堂々と発表し、チームの団結力があった。
△ 話の深まりがもう一歩ほしかった。
人:
◎ 深く新しい考え方を含む話し合いができた実感あり。
△ ファシリテーターに「引っ張ってもらった」という意識もあり。

ファシリテーターは目的やゴールに合わせて構成や調整を調整して介入することで、最適な効果の対話ができるようサポートする。
けれどそこにはファシリテーター自身の個性や考え、ポリシー、意図が反映されるのがおもしろい。

<私だったら・・・?>
そうなると重要なのは何度も聞かれる「自分だったらどうするか」。

今回だったら私は「システム思考の手法を使いながら、チーム主体で課題をつくる」という中間のような目的でいくと思う。
基本は自分たちで運営できるようになった方がいいと思うけれど、習った方法を使って深い話もしてほしい。

進行の主体はメンバーに任せ、グラフィックスレコードによって可視化することを中心にしたい。
グラレコはOMOで私のチームメンバーがやってくれて、とても助かった。

…ということは、私もグラレコの技術を習得しなきゃだな。

【追加キーワード】
その他、打ち合わせで出てきて気になった言葉をメモ。

・メンバーの達成度を事前予測する
話し合いの前に事前にどの程度できるか予測し、どのレベルまで到達してほしいか、具体的な姿を描くことが大事。
その事前の想定と実際のできた分を比べることで、その後の活動の進め方や内容を調整する指針になる。
・未来予測をする
現状をベースとした考えだと突飛な意見も出ない。社会や世界の動きを先回りした情報を使い、予測して企画を作る。プロセスの練習にもなる。
・血の通った政策、生の声を聞くこと
机上の空論や求められない企画にならないよう、現場に出て話を聞き、実情を感覚的にも知ったうえで進めること。
・「知っている」の度合い
企業の業務内容や賃金、所在地を知っていれば「新潟にある仕事を知っている」になるのか?
本当に伝えるべきなのは会社に働く人の熱意、気持ち、格好いい姿なのでは?それを公開できているだろうか…?


3.まとめとKPTA自己評価

K 発言や講義内容等の事実だけでなく、気づきや「自分ならこうしてみたい」を考えながら参加し、メモを残したこと
P  流れと違う発言をして、しりすぼみになって困惑させたこと
T 発言後の変化を想定して、意図的に話をすること
A 1日1回意図的な発言をしてみる

◇◇◇

5~6月と学びが多すぎて、まとめと整理が追い付かないです。

普段だったら、こんなに遅くなったらまとめ作業を中止して「なかったこと」にしてしまうのですが、自分で立てた目標があるからね…
頑張って書きましょう…

頭がパンクしそうなほど学べる環境にあるなんて幸せなことですね。

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