テレビ屋気取り #7「あのコの夢を見たんです。」(2020.11.13)
先日あるテレビ局の面接を受けてきました。
この企画のことを少し聞かれたのに、うまく説明できないまま終わってしまい、結果落ちてしまいました。
なんでこの企画をやっているのか、自分の中で理由を明確にしなければいけないと思いました。
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紹介する番組:「あのコの夢を見たんです。」
テレビ東京で金曜24:12-24:52に放送されているドラマ。
原作を書いたのは、南海キャンディーズの山里亮太さん。
実在する女優やモデルをイメージして、山里さんの妄想によって作り上げられた小説短編集が原作となっており、ドラマは原作同様に実名で、しかもその女優・モデル本人が自分の役を演じるという、なんとも変わったドラマになっています。
私は、原作が単行本として発売されたときに購入していたのですが、正直のめり込んで全てを読み切るほど熱中はしていませんでした。
もちろん山里さんの文章は好きなのですが、強烈な妄想の世界には自分の頭ではついていけなくて、途中でやめてしまったのだと思います。
それもあって、今回のドラマ化は発表された時からとても楽しみな反面、果たして成立するのだろうかという疑問と期待がありました。
はじまってみれば、その期待をはるかに上回ってくる面白さで、毎週TVerにアップされるのが楽しみで仕方ありません。(テレビ東京系放送エリア外の宿命…)
何が面白いのか自分なりに感じたことを紹介しようと思います。
テレビ屋気取りのここがすごい!:「こだわりの!?オープニングとオチ」
このドラマを見たことがある方はわかると思いますが、毎回ヒロインは異なるのに、共通していることがあります。
それは、喫茶店でのオープニング(導入部分)のシーンです。
毎回山里さんが喫茶店で作業をしているところから始まり、ひょんなことにイラッとして、それがエスカレートしていき、
「落ち着けこのままじゃ闇に落ちるぞ。とにかく落ち着くんだ。」
というセリフと共に、山里さんがノートを取り出して、怒りのままに勢いよく書き始めるあのシーン。
毎回流れが一緒なのはわかっているのに、思わずクスッと笑ってしまうというか、「なんだそれ(笑)」と思わず声に出してしまうのが個人的にツボでした。
どういう意図でこのくだりを毎回ちゃんと差し込んでいるかはわかりませんが、こういう特殊な世界観に入るきっかけとして必要な要素だったのかもしれません。
そしてなにより、山里さんが毎回こういうシチュエーションで、妄想によって現実逃避をしようとしていたというのが伝わってくるので、このドラマの大前提の部分をちゃんと見せるという意味で欠かせないのかと思います。
これを書きながら、意識して7話のオープニングを見ていたら、7話は今までとはちょっと違うテイストで、なんか山里さん的にはこういう感じが一番闇に落ちそうになるきっかけなのかなと個人的に思いました。
まとめ
今は各局の配信サービスなどで見逃し配信が観れる時代ですが、久しぶりに円盤を買おうかと思わせてくれるドラマです。(お財布と要相談ですが…)
文章だけでは理解できなかった(自分のスペックの話です)のが、ドラマになったことでその世界観にのめり込むことができた。
改めて「ドラマって偉大だな〜」と感じさせられました。
このドラマを企画として成立するのはなかなか難しかったと思うので、たくさんの人に見てもらうことで、原作の続編とか今回はドラマ化できなかったエピソードをSPとして放送するとか、何か進展があればいいなと勝手に願っております。
「現実逃避は最強で最高だ」
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2020.11.15 作成
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