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テレビ屋気取り #52 普通の感覚を持ち合わせる

地獄の軍団長が既婚者だった事実に、ツイッターが一部ざわついていましたが、ご本人からしたら「普通でしょ」というお話でしょう。

今回はそんなお話をしたいと思います。



当の本人は至って「普通」だと思っている

今週の「星野源のオールナイトニッポン」は、ラジオ史に残るすばらしい放送になりました。

特に、星野さんと若林さんが1番盛り上がったであろう「普通論」について、周りが異常者扱いするけど、当の本人である自分は至って「普通」だと思っているというお話でした。

私は何かで表舞台に立って多くの人の目に留まるような活躍をしたことはありませんが、何か少しでも他人がやらないようなことをやった時の周りの目や声に拍子抜けするというか、自分の思っていなかった反応が来て、凹んでしまうことはあるので、共感しながら聴いていました。



クレイジーな人しかいない業界


なぜ今回「普通」について考えようかと思ったかというと、先週の「あちこちオードリー」で、サリマカシー(潮紗理菜さん)の「バラエティが怖くなっていた時期があった」という悩みに対して若林さんが言った「(育ちが良くて常識がある潮と比べて)テレビ業界はクレイジーな奴しかいない」という言葉が自分にも刺さったからです。



出役にはなりたくない人生


自分はいたって普通の人間だと思いながら生きてきたため、正直今後この業界でやっていける自信がなくて、やっぱり諦めたほうがいいのではないかと思いながら就職活動を進めていた時期もありました。

そもそも「自分は面白いやつだ」なんて思っていたら、きっとお笑い芸人になって賞レースで優勝することやお茶の間の人気者になることを将来の目標にしていたと思いますが、幼いころの自分は表舞台で脚光を浴びる器ではないと自覚し、裏方になることを志しました。

クラスでも目立ちたがるようなタイプではなく、でも面白いやつだとは思われたいから、他のだれかを立てて笑いを取ろうとしたり、他のやつの言動にさりげなくツッコんでみたりするような人間でした。自分でも思いますが卑怯な奴です。

スベりたくはないけど、面白いと思われたい。

これも「普通」の感覚ではないでしょうか。



自信のなさが形に表れる


大学では放送サークルに入っているので、4年間で様々な企画を考えては制作してきました。

バラエティ番組っぽい企画やラジオ番組など、クオリティは低いながらも芯の通った企画にしたいと思い、1人であれこれ考えてはメンバーに提示し、少し強引気味な時もありましたが、制作を仕切っていました。

ただ、同期のメンバーと制作を進めるときは大体本番で崩れて、想定通りにいった試しがありません。

そういう時は本番前から自分の企画に自信がないというか、周りからあれこれ言われるんじゃないか(実際によく言われることがあった)と思い、振り切って本番に臨めないからだと思います。

何かを表現して発表するからにはどうしても批判的な意見は出てきます。
今後はマスを相手にそれをしていくわけですから、今までよりも自分に突き刺さる意見が出てくるのは当然です。

こんなこと言うのはおかしいかもしれないですが、サークルの同期は大学生のサークルらしからぬ「おもしろそうじゃん!」「やってやろうぜ!」というノリがない集団でした。それを言い訳にするのはよくないですが、自分にもそういう人たちを巻き込んでいく信頼や説得力が欠けていたということにしておきます。

今後はその力を磨いていくのが目標です。
そして、自分が考えたことを自信をもってつき進めていけるようになりたいです。

後輩とやっているラジオは、後輩に嫌われないように気を付けながらももう少し強引に自信をもって進めていきたいです(笑)



自分の中の面白いを追求していく


自分がとがっているとはどのクリエイターも思っていないと思います。

最初に挙げた地獄の軍団長も、著書の中で自分がいたって普通の人間であることを述べていらっしゃいました。

ただ、その軍団長をはじめとした第一線のクリエイターたちは、自分が面白いと思うことをとことん追求し、それをたくさんの人に受けいられ、評価されたことで今の立ち位置があるわけです。

自分が考えた企画が一緒に作っていく仲間に受け入れられるかどうかでおびえている自分はそのスタートラインにも立てていません。

今後は、自分の考えたことに自信を持てるように自己肯定感を高めていくトレーニングをしていきたいと思います。
それが何なのかはわかりませんが。


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2021.09.12 作成




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