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トイレトレーニングについて

雨上がりの青々とした風が颯爽と吹き抜ける朝、私は決まって自宅のトイレを掃除する。トイレクイックルを使って上から下へ優しくトイレを拭いていく。 左官職人がコテを使って丁寧に漆喰を塗り込めるように。

タンク、フタ、便座と続き、便座を上げて裏を確認すると「はいー」と声が漏れるほどお◯っこで汚れていることがある。家には7歳と5歳の男児が住んでおり、急いでいたり集中を欠くことで「下ち△」を怠る場合がある。

ここで解説すると「下ち△」とは、男子が便座に座って放尿する際にち△ち△を上から手で抑え、 ち△ち△の角度を斜め下向きに調節することで便器の水たまりにお◯っこを着水させる技である。(より修練を積むと内腿の挟み込みにより無手で行うことができる。)

かつて男は洋式トイレにも立小便を行なっていたが、現在は座小便の技が必須と言って良いだろう。 「全ての国民は洋式トイレに相対せば須く座小便すべし」と日本国憲法に明記されても何らおかしくはない。

「下ち△」の極意は心・技・体を整え、的を射抜く弓道に通ずる。このように男児はトイレトレーニングを"尿道"へと昇華させ、人生の修練に励むのである。

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