作詞した曲「次の魚」

 皆さんに紹介したい曲がある。  

2016年夏頃、単独公演のエンディング曲を何にしようか迷っていた時期があった。 

自分のライブに合う曲がなかなか見つけられずにいた。

KOBE16bitというライブハウスにいつも出演しておきながら、よく考えてみれば自分の周りには音楽の人が沢山いたことに気が付いた。せっかくなら、自分で作詞して、あの人に曲をつけてもらって歌ってもらおう。というあつかましい考え。

あの人とは ヴォーカリスト SASAYAMA. である。

この人は、KOBE16bitの店長でもあり、俺のコントの音響、照明、舞台セッティング、希に構成を手掛けている。一人コントをやる者において、このポジションを任せるのはかなり大きなことでもある。16bitに出演しはじめた頃から10年以上、この人との息の合わせ方でコントをやってきた。俺は0からこの人とコントを作ってきた。

先ほど書いた通り、SASAYAMA.は店長でもあるが、その前に一人のヴォーカリストである。楽曲の素晴らしさは、一度聞いてみてほしい。

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そんな考えで曲を書いてもらえませんか?と言うと二つ返事でOKしてもらえた。作詞するという経験もないので何がなんやらわからないままとにかく書いた。どこをゴールとして書いていけばいいのかがわからない。

なんとなく、自分の足を見た。足は学生のころからちょくちょく怪我をした。そう言えば高校のころ、レントゲンを撮った時に病院の先生に言われた。

君は小指の横に6本目の指の骨があるね。これはね、人間が魚だったころの名残なんだよ。

そんなことを言われたのを思い出した。気が付けば下記の様な歌詞を書いていた。その続きは自然と言葉が出てきて、書き上げるまで1時間もかかっていないと思う。

子供のころ、牛舎の二階で藁を切る機械があった。母親と二人でその機械で藁を切る。汗だくになって働いた。埃を吸うので終わったら鼻の中が真っ黒だった。藁は秋になると収穫する。秋晴れの稲刈りの終わった田んぼを一体何箇所まわったことか。

黒田庄という風土、人間、受けている愛、受け継いだ物。

懐かしくもない風はいまでも忘れることなく自分の中に吹いている。

今ではこの曲が単独公演のエンディングに流れている。結構お気に入りなんです。

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2017年リリース   ヴォーカリスト SASAYAMA.

アルバム「群像スパイクヒルズ」収録曲

「次の魚」

作詞・作曲 SASAYAMA.    

原詩 サダシ


いつかの魚がここにいるんだ                     泳いで泳いで ここまで来たんだ                   6番目の骨はあの頃の名残か                     どこから泳いで ここまで来たんだ  

見たことのないその海を 触れたことのないその水を           それでも進めよ 飲まれても ちっぽけでも              最後まで進めよ 繋ぐのさ

だから

最後の最後まで 泳ぐんだ 泳ぐんだ                    振り返ることは出来ずとも その生命を捨ててくれるな         最後の最後まで 泳いだら 泳いだなら                受け取ってくれるだろう 次の魚が

いつかの藁がここにいるんだ                     積もって積もって ここにいるんだ                  4つ目の袋に溶かされたとしても                   役目は終えずに ここにいるんだ

夢にまで見たあの空を 懐かしくもない風の中を            どこまで飛べるか 信じろよ 下手くそでも              ひとりで飛べるか 信じろよ

そして

最後の最後まで 戦ぐんだ 戦ぐんだ                 まだ見ぬ秋を恋焦がれた その生命をここで止めるな           最後の最後まで 戦いだら 戦いだなら                繋がってゆけるだろう 土の中で

最後の最後まで 泳ぐんだ 泳ぐんだ                    振り返ることは出来ずとも その生命を捨ててくれるな

最後の最後まで 戦ぐんだ 戦ぐんだ                 まだ見ぬ秋を恋焦がれた その生命をここで止めるな

最後の最後まで 泳いだら 泳いだなら                受け取ってくれるだろう 繋がってゆけるだろう

次の魚が 

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