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競馬に代表される公営ギャンブルで負けないための大事なこと【1】競馬の仕組みを理解する・JRA編

親元のいる公営ギャンブルは参加した時点でマイナスが発生するいわゆるマイナスサムゲームである。ゼロサム、マイナスサム、プラスサムについては下記をご覧ください。

JRAは馬券の売り上げの25%を搾取し、残りの75%を馬券配当として分配する。という事は、馬券を購入した時点で25%のマイナスからスタートすることになるマイナスサムゲームである。

参加した時点でマイナスが発生するマイナスサムゲームなので、勝つのは明らかに親元のJRAなのは当然のことで、馬券を購入して参加すればするほど我々は確実に負けるようになっている。

このシステムの中で勝つことは非常に難しいが、負けを少なくすることは可能だ。それには2つの大事なファクターが存在する。

【その1】競馬界の仕組みを理解する事 JRA編

JRAの馬券の年間売り上げは昨年度で3兆円弱ある。となると25%の約7000憶円が利益となる。そこから国が売り上げに対して10%搾取するので、残りの約4000憶円から賞金や運営費、人件費、必要経費を引いた残りが利益になると思いきや、最後に残った利益の半分を第2国庫金として国が搾取する。

テレビの放映権や、入場料、グッズの売り上げ等もあるが、大まかにこんなところだ。

税金と同じで、国が農林水産省の外郭団体であるJRAを通じて、情報弱者からお金を吸い上げる自動装置なのである。


そこで、我々が興行主であるJRA側になったとして考えてみよう。

大きな利益を確保するためには、当然売り上げUPが必須である。そのための戦略も時代に合ったものが必要とされ、馬券購入の対象となるターゲットの拡大が必須となる。

イメージアップ戦略

馬券中毒のオヤジじゃない若い世代を引き込む。若いタレントを使ったCM戦略や、グッズやイベントなどや、「ウマ女」なるイメージアップ戦略で女性までもターゲットにする。

誰でも馬主になれる

一口馬主のクラブ数の限定を解除して、少額で馬主体験が出来るシステムを再構築し拡大する。馬券以外の競馬の楽しみ方を増やすことで幅広いターゲットを引き込む。

スター騎手の存在

海外のスター騎手を呼び、女性騎手を活躍させ、武豊を復活させ、イケメン騎手も揃えることでさらなるターゲットの拡大が望める。

馬券は難しくない

G1レースはある程度固い決着とし、幅広く馬券の的中を体験してもらい、脳内のドーパミンを活発化させる。これはパチンコ・パチスロ、もっと言えばお酒やたばこのように、害があると分かっていながら国民に広く配布し中毒性によって税金を搾取し続ける国のシステムと同じである。

ニーズの拡大

3連単やWIN5など、馬券の種類を増やして、大金を張る人、少額で遊ぶ人、本命党、穴党など、様々なニーズに対応できるようにする。


こういう大まかなJRA戦略を頭に入れておいて、G1など大きなレースではどういう結果になるのがJRAの売上UPにつながるのか、どの馬が勝てば誰にどのようなメリットがあるのかという事を考えることが、馬券で負けないための大事なファクターではないだろうか。


次回は、

【その1】競馬界の仕組みを理解する事 厩舎と騎手編

お楽しみに!

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