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エリ女の前哨戦と化したオールカマー(G2)と、ノーザン運動会の真意を紐解く神戸新聞杯(G2)

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■第67回 オールカマー(G2)

昨年はキャロットのセンテリュオと、
社台Fのカレンブーケドールによる牝馬ワンツー。

今年も、ウインレーシングの牝馬2頭、
ヴィクトリアマイル経由のランブリングアレー、
そして無傷の6連勝でG1勝ちしたレイパパレと、
エリザベス女王杯の前哨戦と化している。

牡馬はシルクのグローリーヴェイズと
目黒記念勝ちのキングオブコージくらいで、
今年も牝馬の戦いとなりそうだ。

宝塚記念で土は付いたレイパパレだが、
相手がクロノジェネシスならしょうがない。
勝ちに行って3着なら力上位は証明した格好だ。

ノーザン系クラブであるキャロットFの
レイパパレのウラスジ、いわゆる「同じ財布」を
考えてはみたが、シルクR、サンデーR、
そしてサトミ、近藤旬子辺りの馬では
レイパパレをダシに使う程の馬ではない。

ならばウラスジは社台系クラブ社台RHとなる。

中山牝馬Sを勝った後、ヴィクトリアマイルで
グランアレグリアの2着と健闘したランブリングアレー
そして、3歳の京都新聞杯以来勝ちが無く、
父ステイゴールドさながらのステイフーリッシュ。
レイパパレがもし負けるならこの2頭であろう。

ウインもマリリンとキートスの2頭出しだが、
春に重賞勝ちしており、賞金加算もできているため、
今週のG1戦線への叩き台と見て間違いないだろう。
2,3着のヒモ候補として強いてあげれば、
厩舎2頭出しではないウインキートスだろう。

【結論】◎レイパパレ

勝てばアッサリ、負けても2着は外せないとして
馬連系の馬券の軸としてという意味での◎献上。

馬連でもいいが、レイパパレ2着付けの馬単も一考。





■第69回 神戸新聞杯(G2)

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皐月賞馬エフフォーリアが天皇賞・秋から始動、
ダービー4着グレートマジシャンも菊花賞を回避、
神戸新聞杯に出走してきたシャフリヤールではあるが
果たして菊花賞へ出走するのかは微妙なところだ。

近年、ダービー馬が菊花賞へ出走するパターンは、
クラシック三冠がかかる時だけのような気がする。

どちらにせよ、どんな予想をしても最終的には馬券だ。
単勝1倍台のシャフリヤールから買っても意味はない。

それゆえの「人気馬のウラスジ」が重要となる。

まず、シャフリヤールのウラスジ1番手は、
同クラブの鮫島セファーラジエルだ。

走らせる側であるノーザンの立場で考えれば、
単勝1倍台のダービー馬シャフリヤールにぶつけてきた
同クラブ馬セファーラジエルをどう読むか?


おそらく3着までの優先出走権が命題であろう。
3連系の馬券には押さえておく必要はありそうだ。

そして、2番手はやはり藤澤ールメールで臨む
おそらく社台オーナーズクラブ所有であろう
吉田和子(勝己夫人)名義のキングストンボーイだ。

来年2月で引退する藤沢和雄最後のダービーを
青葉賞2着で優先出走権がありながら回避。
藤沢のホースファーストと取り上げられてはいるが
天栄行きはノーザンの指示である事は間違いない。

藤沢厩舎最後のダービー出走を回避してまで
今後に備えたキングストンボーイ。
もし今秋のノーザンの秘密兵器だとしたら、
重賞未勝利で収得賞金2000万円だけに
ここは必勝態勢の可能性は十分ある。

【結論】◎キングストンボーイ

断然人気のシャフリヤールのウラスジは
キングストンボーイである可能性は高い。

馬券は、シャフリヤール2着付けの馬単と、
重馬馬理由でシャフリヤールが飛んだ時の
ワンダフルタウンとステラヴィローチェまで。

あ、後は3着候補でセファーラジエルもw



立場を違えただけで、見えない事実も見えてくるもの。

「多くの樹々がざわめくのは、敵が攻めてきたのである。多くの草が覆い被せてあるのは、こちらに伏兵を疑わせる為である。鳥が飛び立つのは伏兵があり、獣が驚き走るのは奇襲である」

「孫子13篇」にしたためられた師の実践的兵法論だが、勿論、その鋭い観察眼は相手ね立場に立ってこそ初めて見えてくるもの。

おそれながら当方も師にあやかり「競馬実戦譜21篇」をしたためた。無論、師のように、「敵を知り、己を知れば百戦あやううからず」などとはとてもいかない。

実戦21篇には当たりもあれば外れもある。勝負は時の運。しかし、一貫してぶれない清水の流儀は貫き通したつもり。読者には多少辛めのスパイスを効かせた、その予想エッセンスさえ汲んでいただければ、これほど有り難い事は無い。

清水成駿 競馬 無敵の「孫子流21攻略」より~


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