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競馬に代表される公営ギャンブルで負けないための大事なこと【1】競馬の仕組みを理解する・馬主と騎手編

先日こういうツイートをしました。

「え?どういう事だよ!?」というツッコミが一切無かったにもかかわらず、勝手に解説をしていきましょうw

2019年12月7日(土)の中山8Rで主導権を握るのは下記の2頭だったが、私は三浦皇成の乗る2枠4番ボストンテソーロを嫌い、3枠6番シスルから馬券を買った。

1人気 ボストンテソーロ 三浦皇成 了徳寺健二HD
2人気 シスル      木幡巧也 中村祐子

結果は読み通り6番シスルが勝ち、4番ボストンテソーロは12着に沈んだ。

馬券はヒモ抜けで外したが、なぜ三浦皇成のボストンテソーロが勝ち負け出来ないと読んだのかというと、現代の競馬界における騎手と馬主との関係にその答えはある。

シスルの馬主である中村祐子は、ロードサラブレッドオーナーズ、ケイアイアファームの代表である。クラブのロードHCは息子の中村伊佐美が代表となっている。

そこで、中村祐子とロードホースクラブ名義の馬の過去の騎手別の戦歴を調べてみた。


◆騎手別集計 集計期間:2017. 1. 5 ~ 2019.11.17
馬主:中村祐子   ソート:着別度数順

 騎手 着別度数 勝率 連対率 賞金
1 三浦皇 3- 1- 4-18/26 11.5% 15.4% 3450万
2 野中悠 1- 1- 0- 6/ 8 12.5% 25.0% 810万
3 横山武 1- 0- 2- 9/12 8.3% 8.3% 1370万
4 木幡巧 1- 0- 2- 3/ 6 16.7% 16.7% 1310万
5 戸崎圭 1- 0- 1- 2/ 4 25.0% 25.0% 2380万


◆騎手別集計 集計期間:2017. 1. 5 ~ 2019.12. 1
馬主:ロードHC   ソート:着別度数順

騎手 着別度数 勝率 連対率 賞金
1 ルメール 11- 7- 2- 12/ 32 34.4% 56.3% 16750万
2 川田将雅 10- 5- 4- 17/ 36 27.8% 41.7% 11030万
3 M.デム 8- 6- 4- 16/ 34 23.5% 41.2% 13937万
4 和田竜二 8- 5- 1- 19/ 33 24.2% 39.4% 10920万
5 三浦皇成 6- 13- 12- 74/105 5.7% 18.1% 16792万

勝ち星や勝率こそ劣るものの、過去3年の騎乗数は圧倒的に三浦皇成がダントツだ。これは普通のスポーツ選手でいうと、ロードHCが三浦皇成とスポンサー契約を結んでいるようなものだ。

たしかにもう一方の馬主である了徳寺健二HDの馬にもよく乗ってはいるが、馬主の規模や力関係を考慮すれば、三浦皇成でなくとも忖度してしまうのが人間だ。

もしあなたが騎手で、ゴール前で今まさに勝ち負けしてる時、普段からお世話になっていたり、重賞やG1レースにいつも馬を用意してくれて、おかげで何億も稼がせてくれているような馬主さんの馬が目の前にいたとしたら、それでもあなたはその馬を差し切れますか?

それが社台グループの評判馬だったら、間違いなく誰かさんのように干されて、しまいにはローカルどさ回りの毎日かもしれません。もちろん何億あった年収も半分以下に・・・。

◆この記事も読んでもらえれば、より理解して頂けると思います。

◆そしてこのツイート

今や社台の独裁国家と化した日本の競馬界において、社台グループに反旗をひるがえすことは、騎手や調教師にとっては「廃業」を意味するのです。

これが資本主義そのものであり、現在の日本の競馬界の仕組みなのです。

競走馬がひとつの投資であり、利潤追求の一つの形である以上、走らせる側のそれぞれの利害バランス、強弱関係が着順にかかわってくるのは当たり前だ!

と、我が競馬予想の師匠である清水成駿氏も言っていたように、競馬に代表されるマイナスサムゲームの公営ギャンブルで負けないために大事なことの一つは、確実に「現在の競馬の仕組みを理解する事」ではないだろうか?

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