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移動について思うこと

不動産屋の店先に張り出してある賃貸情報を見るのが好きだ。ちょっとランチで外出したとき、別の駅に移動したとき、出張先や旅行先などでも、ついつい見てしまう。とくに引っ越す予定はないんだけど、この街にはどんな人が住んでいて、どんな生活をしているのかな、ということが気になるのだ。

ぼく自身、引っ越しはそれなりにしてきている。田舎から横浜に出てきて、大阪に行って、東京で就職して、都内の別の街に引っ越して……と、これまでに7回、転居をした。会社も、アスキーのときに2回、現在の会社でも2回、引っ越した。

住んでいる場所や働く場所が変わるのは、なかなか不思議な体験だ。周囲の風景が変わるし、人も変わるし、まわりのお店もぜんぶ変わる。多摩川沿いの暮らしと、湾岸エリアの暮らし、谷中のような古い街での暮らし、ニューヨークやサンフランシスコでの暮らし。ぜんぜん景色がちがう。

転職とか起業も、引っ越しと似ている。前の仕事を辞めて、新しい場所に移動して、新しいことをする。場所も周囲のひとも、すべてがかわる。

ここまで書いて気づいたんですが、移動って、前にいた場所から離れることも、必ずセットになっているんですね。そう考えると、新しいことをするために移動していた気がしていたんだけど、移動したから新しいことができたのかもしれない。

会社の社員がはっていたこの歌がとてもしみたので、ぼくもはっておきます。999、好きだったなあ。

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