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今日のnote #45

メトロポリタン美術館が収蔵作品をハイレゾ画像で公開しはじめた。

たとえば、これは広重の浮世絵だけど、クリックしてから拡大画像を見てみると、紙の質感までわかる。ほとんどの場合、美術館で見てもこんなに近づけないわけで、かなりすごいことだと思う。

これまで、アナログ作品をデジタル化すると、劣化するのが基本だったのだけれど、ある「しきい値」を超えると、そうでもなくなってくることに最近気がついた。

フルサイズの高級なデジタルカメラで撮った写真は、人間の目よりもきれいに感じることがある。人間の目だってそうとう高精細のはずなのに、なんでこんなにあざやかに見えるのかということを考えたことがある。もしかすると、解像度もさることながら、すべて記録するということでその差が出ているのかもしれない。

人間の脳は、きれいな景色を見ても、視界の端から端までを記憶することは難しい。それに対して、デジタルカメラはぜんぶを記録してしまう。超高精細なデジタル写真を見た時に感じる、異常なまでのあざやかさは、そういうことなんじゃないだろうか。

音のほうも、最近はハイレゾ音源というやつが出はじめている。ぼくはまだ実際に試したことがないんだけど、くるりの岸田さんは「実際のレコーディングの現場で聴いている音に近い」と言っていた。きっと音楽の視聴体験ががらっと変わるはずだ。はやく試してみたいな。

5月21日 雨ふりの水曜日の朝に

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